品質管理検定
品質管理検定とは
ものづくりの現場では、品質管理という言葉を耳にすると思います。この品質管理は、一般的に製品やサービスの品質を企業として管理する取り組みの事です。例として、工場でのパン作りを考えてみましょう。パンを製造する工程で作業員の毛髪混入や、包装の破損が起こる可能性があげられますね。品質を問われるこれらの事故を防ぐ取り組みが品質管理に当たります。
品質管理検定は、この品質管理の知識がどのくらいあるのかを問う民間資格です。2005年に始まった比較的新しい資格で、年間6万人程度(2019年1月調査時点)が受験しています。製造業に勤務している方がこの検定を取得すると、社内での昇進に役立つ、転職の際に有利に働く可能性がある、などのメリットが考えられるでしょう。
品質管理検定が役に立つものづくりの仕事は?
品質管理検定が役に立つものづくりの仕事として、一般的な製造工場に勤務する業種がメインに挙げられます。しかし、品質管理は製品だけでなくサービスにも適応できるので、品質管理の考え方を役立てられない業種はないとも考えられます。それゆえものづくりにおいては、直接部門だけでなく間接部門に至るまで、品質管理の考えを理解したうえで業務にあたることで、製品に対する顧客満足度の向上に寄与できるでしょう。
ものづくりの仕事で品質管理検定を勉強することは、製造部門の製品の質だけでなく、営業部門のサービスの質の向上にもつながります。品質管理の取り組みが企業に浸透すれば、ひいては企業価値の向上にもつながるのです。
品質管理検定の難易度は?
品質管理検定は1~4級に分類され、品質管理の初心者から熟練者まで受験可能。マークシート方式で、各分野の得点が50%以上、総合点が70%以上で合格になります。
一般的に品質管理に携わる人が初めて受験する3級の場合、1日1~2時間の勉強を1ヵ月程継続すれば合格レベルに達するといわれています。その上の級でも3~4ヵ月程度の期間、1日2時間の勉強を続けると合格できる程度の力がつくようです。社会人が毎日2時間の勉強時間を確保することは大変ですが、数ヵ月の期間と限定するのであれば、それほど難易度の高い挑戦ではないといえます。
品質管理検定の難易度は品質管理に携わる人にとってはそれほど高くないと言えそうです。ただ、この資格の受験は現場で行う業務内容を確認し発展させるとても良い機会となるでしょう。
品質管理検定の取得方法は?
品質管理検定の取得にあたり、学習方法として、独学と通信講座での学習が挙げられます。3級であれば、市販の基本書と問題集で勉強することで合格も十分可能。2級以上の級で難易度が上がり、基本書と問題集をみて独学が難しいと判断される場合は、予備校の通信講座の活用も検討してみてはいかがでしょうか。取材協力・監修者:三陽工業株式会社
「人の無限の可能性」を原動力に、日本のものづくりの現場を元気にする
三陽工業株式会社は、1980年・昭和55年に明石市にて設立以来、ニッポンのものづくり産業の中で事業を推進し続け、現在では全国35の拠点をベースに事業を展開している企業です。
「人の無限の可能性」という言葉を胸に、働く社員一人ひとりの中に秘めている可能性を「三陽工業という働き方」で引き出し、日本のものづくりに貢献し続けてきました。頑張る人が報われるという当たり前の状況を作り出すため、さまざまな環境を整備している点が社員からも好評を得ています。
役職・部署を希望してプレゼンを行うことで希望が叶うチャンスを与えられる「立候補制度」や、さまざまな種類の表彰制度など、社員一人ひとりの頑張りが必ず形になる環境の整備に力を入れています。