自動車組立工
ものづくり立国の日本では、自動車産業も発展しています。自動車を生産するためには、設計と部品製造はもちろんのこと、自動車組立工による組み立て作業が欠かせません。自動車組立工は、工場の生産ラインから流れてくる部品を組み立てて、自動車を仕上げる重要な役割を担っています。今回の記事では、自動車組立工の仕事内容や年収、将来性についてご紹介します。
取材協力:三陽工業株式会社
「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」
- 三陽工業社員インタビュー
日本の工業界を代表する数多の企業に優秀な正社員エンジニアを派遣させている三陽工業株式会社に取材・監修協力を得ました。「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」をスローガンに掲げる同社での、ものづくりの楽しさや喜び、やりがい、誇り…、そして今後の展望を語っていただきました。
自動車組立工の仕事内容
自動車組立工の仕事内容は、工場のベルトコンベアから流れてきたエンジンやトランスミッションなど各部品を組み付け、車体の組み立ておよび検査を行うことです。検査後の自動車はそのまま出荷されるので、最終工程まで担っていると言えます。
自動車組立工は生産ラインの各チームに振り分けられ、エンジン・トランスミッション・フレームなど、各ユニットで組み立てていくため、他の自動車組立工やチームとのコミュニケーションおよび協調性も重要なスキルに。
組み立て以外には、自動車の検査や生産ロボットの操作や管理などといった作業も含まれており、一言に組立工といっても、その作業内容は幅広いものになっています。
仕様書に沿った作業工程および正確な組み立てが基本になるため、高い集中力と正確な作業、改善の意識を持った作業姿勢が求められる点も重要です。
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自動車組立工の勤務スケジュール
自動車組立工の勤務形態は、自動車の生産に合わせて稼働するため夜勤を含むシフト制になっています。勤務時間中は基本的に工場内で組み立てや検査などの作業を繰り返すので、勤務時間を通して作業場所が変わることはありません。
1日の流れ
日勤のスケジュール例を紹介します。
- 6:30 出社、作業開始
- 8:30 休憩
- 8:40 作業再開
- 10:40 昼休憩
- 11:30 作業再開
- 13:30 休憩
- 13:40 作業再開
- 15:10 業務終了、帰社
早番の場合は、上記のように朝5時や6時台に出社し組み立て業務に入ります。昼休憩は、一般的な日勤と違い10時や11時など少し早めに設定されているのも特徴。業務の終了時間は15時台となっています。遅番の場合は15時や16時台に出社し作業準備、24時頃に業務終了となることが一般的です。
自動車組立工として働きたい方は、シフト制の生活に慣れることも必要になるでしょう。
年収
自動車組立工の平均年収は、男性で約525万円、女性で約350万円です。勤務形態や事業規模、経験年数などによって変わりますが、通常勤務年数に応じて昇給しています。20代の平均年収は約300万円、30代約530万円、40代で600万円に到達する場合もあるようです。
自動車組立工として高年収を狙うのであれば、正規雇用として自動車メーカーに就職し、技術を磨きながら10年・20年と働き続けるのが理想でしょう。
将来性
自動車は生活に欠かせない移動手段であり、車好きの方の娯楽品としての側面もあります。都心に住んでいる方は公共交通機関や徒歩でも生活可能ですが、地方や駅から離れた地域であれば通勤や買い物に自動車は必須。その他にも、物流やタクシー、バス会社などにとって自動車産業は切っても切れない業種です。自動車組立工は、今後も需要のある仕事といえるでしょう。
自動車組立工になるには
自動車組立工になるためには、通常工業高校や職業訓練校などでエンジンや機械加工などの基礎を身に付け、自動車メーカーやメーカーの下請けなどへ就職します。
入社後は、研修を受けたり現場で実際に作業を行ったりしながら技術を磨き、自動車整備士など自動車・機械保全関係の資格を取得します。
まとめ
自動車は移動手段としてだけでなく、物流にもかかわる重要なインフラです。また、品質基準を満たした安全で高性能な状態を維持しなければなりません。自動車組立工は自動車の生産と品質を守る役目を担う大変やりがいのある仕事です。未経験者でも基礎から技術と知識を磨くことができるので、関心のある方は検討してみてはいかがでしょうか。
取材協力・監修者:三陽工業株式会社
「人の無限の可能性」を原動力に、日本のものづくりの現場を元気にする
三陽工業株式会社は、1980年・昭和55年に明石市にて設立以来、ニッポンのものづくり産業の中で事業を推進し続け、現在では全国35の拠点をベースに事業を展開している企業です。
「人の無限の可能性」という言葉を胸に、働く社員一人ひとりの中に秘めている可能性を「三陽工業という働き方」で引き出し、日本のものづくりに貢献し続けてきました。頑張る人が報われるという当たり前の状況を作り出すため、さまざまな環境を整備している点が社員からも好評を得ています。
役職・部署を希望してプレゼンを行うことで希望が叶うチャンスを与えられる「立候補制度」や、さまざまな種類の表彰制度など、社員一人ひとりの頑張りが必ず形になる環境の整備に力を入れています。