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紙器加工

お菓子の箱から段ボールまで、様々なパッケージを作成する紙器加工オペレーター。
具体的にどのような仕事なのか、仕事内容や年収、将来性など気になる情報についてまとめました。

紙器加工とは

紙器加工という言葉は一般的になじみがないですが、文字通り紙の器を加工して作成する仕事となります。

紙器を分かりやすいもので言うと食品や製品のパッケージや、段ボールなども紙器になります。パッケージを印刷された時点ではただの変哲もない一枚の紙ですが、そこから展開図のような形で切り抜きや折り目(スジ)を入れることで、組み立てればパッケージとなるまでの状態に持っていくことが紙器会社の主な仕事となります。

紙器会社には印刷から請け負う会社と、他社で印刷されたものの加工のみ請け負う会社があります。数十円~数百円のパッケージの単価に比べて設備投資が億単位でかかるため、冊子などを印刷している通常の印刷会社が紙器加工の設備を持つことはあまりなく、パッケージを専業で行っている会社に依頼するということが業界として一般的です。

紙器加工の仕事内容

紙器加工での仕事は専用の機械を動かすオペレーター業務がメインとなります。一見単純な作業のようにも見えますが、パッケージは人の目に付きやすいものであるだけに、精度はミリ単位で要求されます。

また、加工内容によっては秒単位で次々と機械で紙が送られてしまうので、定期的に検査して狂いがないか目を光らせておかないと、ズレが発見されると大きく損失が出てしまう可能性があります。

その反面、仕事自体のやりがいは大きく、お店で自分が加工したパッケージを見かけることも多く、日常に自分の仕事がかかわっていることが実感できます。

また、経験豊富なオペレーターは営業から来た仕様書に対して逆提案したり、営業から相談を受けたりすることがあります。自分の仕事を頼りにされるということが励みになっていることでやりがいを感じるケースもあるようです。

実際の紙器加工の仕事は大きく分けて3つに分かれます。

機械のオペレート

紙器加工では打ち抜き器と言われる機械を使用し、木型と言われる歯の付いた型を紙に押し付け、切断や折り目の筋入れを行います。また、それ以外にも金箔などを貼り付ける箔押し器や、耐水性のあるフィルムを張り付ける表面加工機などがあります。それぞれの機械は使用し続けるとクセが出てきますので、本当の意味で機械に習熟するのは年単位で経験を積む必要があると言われています。
紙器加工はこれらの大掛かりな設備を使用して加工を行いますが、一度本格稼働すれば速いスピードでどんどん加工されてしまうため、一枚試しに加工して微調整を行ったりします。紙は湿度や温度で伸び縮みすることから、最終的には人間の目視が必要となります。

品質チェック

加工が始まっても定期的に抜き取り検査等を行い、品質に問題がないかをチェックします。問題が見つかれば即座に機械を止め、再度調整やトラブル対応を行います。

仕上げ

一般的には加工されたものを必要な数量ごとにまとめて、包装や箱詰めをして配送担当へ渡します。仕上げが乱雑になると紙の角が削れてしまい、不良品として扱われてしまうので、最終工程とはいえ、注意が必要な部分です。
また、場合によっては加工されたものを組み立てたり、実際に商品を封入して完成品として出すケースもあります。

これらの作業は時間で区切られているわけではなく、案件ごとに担当を割り振りその日の作業を行いますので、朝からいきなり前日の仕上げを担当する、ということもあり得ます。一日に別種類の案件を同時進行でこなすこともありますので、最初の時点で自分のすることをきちんと整理しておくことが求められます。

また、紙器会社ではルート営業の色合いが強いため、顧客ごとに年間のスケジュールがあらかた決まっている場合があります。そのため、顧客構成によりスケジュールに余裕があるときとない時の差が激しくなることがよくあります。

紙器加工の勤務スケジュール

紙器加工における勤務形態ですが、工場勤務ではあるものの、納品の為配送業者が取りに来る時間が決まっているため、通常の日勤になることが多いです。しかし、大きなイベントなどの関係で納期がタイトな時は残業が発生する可能性があります。

1日の流れ

ある紙器加工オペレーターの1日の流れを下記にご紹介します。

年収

紙器会社の年収は250万円~500万円以上と、業績により幅が大きいのが特徴です。 現状では機械での完全制御が一般的ではないため、経験がものをいう面があります。そのため、入社したばかりの時点では即戦力になることが少なく、年収が抑えられがちになります。

しかし、逆に言えば経験を積んだ人は他社も簡単には手放さないので、一定の経験を積むとより会社での必要性が一気に高まってきます。そのため、会社の姿勢次第では厚遇になるケースも十分考えられるので、年数がたつに従って年収は上がる傾向にあります

将来性

現状としては印刷業界全体が電子書籍やペーパーレスの影響で下がり調子に捉えらえられていますが、紙器業界は主にパッケージなので、それらの影響は受けていないように感じられます。

しかし、元々会社数が多いため供給の方が多くなっているという点は注意が必要です。業績が良い会社と良くない会社で2極化が進みつつありますので、会社を選ぶ際には業績に注意を払った方が無難と言えます。

とはいえ、世の中のあらゆる商品には大なり小なりパッケージが必要になりますので、需要がなくなるということはありませんので、そういった意味では将来性は明るいと言えます。

また、紙器の中でも段ボールに関しては小規模の会社でも一定の発注が見込めるので、営業次第ではありますが、安定感のある商品と言えます。

紙器加工業になるには

紙器加工業に初めてなる分には経験を求められないことが多く、未経験歓迎となっているケースが多数あります。

その分、入社してから半年から1年は色々と新しいことを吸収しないといけないので入ってから覚えることは多いと考えておいた方が良いです。

資格に関しても必須のものはないですが、紙の搬送にフォークリフトを使用する頻度は高いので、フォークリフトの資格があると任される仕事の範囲は広くなるでしょう。

また、会社では営業や工場内の社員との連携が必要になりますので、少なくとも挨拶や報告、連絡などの最低限のコミュニケーションは必須なため、面接の際にはその点を見られる可能性があるということは念頭に置いておいた方が良いかもしれません。

未経験でも入社できる企業が多いのも事実。資格取得のための補助制度を設けている企業もあるので、事前のリサーチをしっかりと行いましょう。

まとめ

紙器加工のオペレーターは自分の製造したものがあらゆるところで目にする機会のある、やりがいの多い仕事です。また、オペレーターとはいえ、技術職の色合いが強いので、経験を積むことで年収のアップが期待でき、いざ転職という際にも実績が役に立ちます。

熟練のレベルになれば営業に逆提案したり、相談される様にもなりますので、紙器加工を希望する際には入社後が本番だと考え、経験を積んでいきましょう。

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