圧延工
建物や自動車、橋梁、アルミ缶など、様々な建築物や構造物の製造に欠かせない圧延工。このページでは圧延工の仕事内容や年収、将来性、圧延工になる方法などについて紹介していきます。
取材協力:三陽工業株式会社
「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」
- 三陽工業社員インタビュー
日本の工業界を代表する数多の企業に優秀な正社員エンジニアを派遣させている三陽工業株式会社に取材・監修協力を得ました。「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」をスローガンに掲げる同社での、ものづくりの楽しさや喜び、やりがい、誇り…、そして今後の展望を語っていただきました。
圧延工の仕事内容
圧延工とは、建築物や工業製品に使用する鋼材などの材料を目的や設計に応じて圧延する技術者のことです。鋼材はそのままでは使用できないため、クライアントの希望に沿って形やサイズを整えるための作業が必要で、圧延工はその作業を担います。鋼材の加熱、圧延機械による引き延ばし、加工、さらに目的や希望に応じて切断、溶接、メッキ仕上げなどの処理が主な仕事内容です。
圧延工の仕事は機械操作が中心で、全体のプロセスはコンピューターにより制御されていますが、計器類を見ながらレバーやペダルを操作したり必要に応じて調整を行ったりする必要があり、圧延工の技術者には高度な知識と技能、判断力、機敏性などが求められます。
とりわけ作業工程のシステム化やコンピューター化が進む現代では、最新のシステムやコンピューターに関する知識や技能の習得も欠かせません。
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年収
圧延工の年収はどのぐらいでしょう。厚生労働省のデータに基づいて算出された年収の平均は「465.7万円」です。圧延工の年収は企業規模に応じて変化するのが特徴で、従業員1000人以上の年間給与は「541.3万円」、100~999人では「405.9万円」、10~99人では「378.6」万円。企業規模が大きいほど年収も増えていく傾向にあります。
将来性
圧延工の技術はビルや自動車、船舶、家電製品、橋など、日常生活の中に浸透しています。鉄鋼製品への需要が消えない限り、鉄鋼製品の材料を加工・処理するために欠かせない圧延工の技術への需要も続くでしょう。その意味では圧延工の将来性の高さは期待できると言えます。システム化や自動化が進んでいるとはいえ、機械操作を行う人間や各種設備を管理・調整する技術者は引き続き必要です。
圧延工になるには
圧延工になるための特別な資格や免許はありません。作業に必要な知識・技能は計画的な教育や訓練のもと、配属現場で時間をかけて身に付けていくもの。求められる資質は計器類からのデータを瞬時に識別するたの認知力、判断力、集中力、対応力、機械操作における運動神経や機敏性などです。
各種計器類や機械操作方法の知識はもちろん、作業工程の自動化に伴い、システムやコンピューターへの知識も必要になります。
まとめ
圧延工は、日常生活に浸透する様々な建築物や工業製品に欠かせない鋼材を適切に加工・処理する技術者です。鋼材への需要は堅調であり、それに伴い圧延工の将来性も高いといえます。圧延工になりたい方は圧延機械と計器類への知識と運転操作方法、自動化を構成するシステムやコンピューターの知識を身に付けましょう。
取材協力・監修者:三陽工業株式会社
「人の無限の可能性」を原動力に、日本のものづくりの現場を元気にする
三陽工業株式会社は、1980年・昭和55年に明石市にて設立以来、ニッポンのものづくり産業の中で事業を推進し続け、現在では全国35の拠点をベースに事業を展開している企業です。
「人の無限の可能性」という言葉を胸に、働く社員一人ひとりの中に秘めている可能性を「三陽工業という働き方」で引き出し、日本のものづくりに貢献し続けてきました。頑張る人が報われるという当たり前の状況を作り出すため、さまざまな環境を整備している点が社員からも好評を得ています。
役職・部署を希望してプレゼンを行うことで希望が叶うチャンスを与えられる「立候補制度」や、さまざまな種類の表彰制度など、社員一人ひとりの頑張りが必ず形になる環境の整備に力を入れています。