フォークリフト運転技能士
フォークリフト運転技能士とは
フォークリフト運転技能士は、最大積載荷重1トン以上のフォークリフトを運転する人が取得しなければならない国家資格(免許)です。指定された教習機関で学科・実技の講習を受講し、修了試験に合格することで免状が交付され、資格を取得できます。
フォークリフト運転技能士は、特別教育を受けることで取得できる1トン以下のフォークリフト資格とは異なり、国家資格です。そのため、ステータスとしての重みがあり、荷役運搬を行うさまざまな職場で資格を活かせると同時に、手当が支給されるなどのメリットがあります。
フォークリフト運転技能士が役に立つものづくりの仕事は?
フォークリフトは物を運ぶための輸送機器ですから、運送会社や倉庫業など物流関係で大活躍できる‥というイメージがあるかもしれません。ですが、鉄鋼業や製造業など「ものづくり」の業界にも物を運ぶ仕事のニーズがあり、フォークリフト運転技能士の資格を大いに活かすことができます。
特に日本は製造業が発展した国であり、その関係でフォークリフトへのニーズは高く、本資格があれば雇用機会も得られやすいといえるでしょう。商品を製造すれば、必ず運搬しなければならないので、荷役運搬が行われる職場なら、フォークリフト運転技能士の資格はどこででも必要とされます。
フォークリフト運転技能士の難易度は?
フォークリフト運転技能士の難易度は、それほど高くないと思われます。なぜなら、合格率などは公開されていないものの、受講者の多くが資格を取得できているといわれているからです。もちろん、申請すれば誰でも取得できるというものではなく、指定教習機関で学科と実技の講習を受け、修了試験をクリアしなければ資格は得られません。
技能講習では、学科において「フォークリフトの荷役に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識」「フォークリフトの運転に必要な力学に関する知識」「関係法令」、実技において「走行操作」「荷役操作」を習得し、最後に修了試験を受けるという流れです。
特別な受験資格などはなく、18歳以上なら誰でも受講することができます。この受験資格という点でも、フォークリフト運転技能士の難易度は高くありません。
フォークリフト運転技能士の取得方法は?
フォークリフト運転技能士の資格は、指定教習機関にて学科と実技の講習を受け、修了試験を合格できれば取得できます。技能講習を受けるには、指定教習機関への受講の申し込みが必要です。証明写真と本人確認書類(運転免許証や健康保険証)を用意のうえ、申込書を提出してください。そうすれば受講できるようになります。
技能講習には「11時間コース」と「31時間コース」があり、前者は、「普通自動車以上の運転免許証保有者」「1トン未満のフォークリフト特別教育を受けた方で、3ヶ月以上の業務経験がある方」。後者は、普通自動車以上の運転免許保有者が受講できます。
受講料は地域やコースによって異なりますが、大体20,000円~40,000円程度が目安です。詳しくは実施先へ問い合わせてみましょう。
取材協力・監修者:三陽工業株式会社
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三陽工業株式会社は、1980年・昭和55年に明石市にて設立以来、ニッポンのものづくり産業の中で事業を推進し続け、現在では全国35の拠点をベースに事業を展開している企業です。
「人の無限の可能性」という言葉を胸に、働く社員一人ひとりの中に秘めている可能性を「三陽工業という働き方」で引き出し、日本のものづくりに貢献し続けてきました。頑張る人が報われるという当たり前の状況を作り出すため、さまざまな環境を整備している点が社員からも好評を得ています。
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