金型工
自動車や空き缶などの金型を作る金型工。同じものを大量に生産するうえで、あらゆる製品の部品作りに欠かせない重要な仕事のひとつです。そんな金型工の仕事の内容や年収、将来性などをまとめました。
取材協力:三陽工業株式会社
「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」
- 三陽工業社員インタビュー
日本の工業界を代表する数多の企業に優秀な正社員エンジニアを派遣させている三陽工業株式会社に取材・監修協力を得ました。「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」をスローガンに掲げる同社での、ものづくりの楽しさや喜び、やりがい、誇り…、そして今後の展望を語っていただきました。
金型工の本音・口コミ
金型工の良い口コミ
金型工になって一番嬉しかったのは金型が組みあがった瞬間です。厳しい寸法を精度内にキッチリ収められたときなど達成感もあります。また複雑な形状に調整しているときなどワクワクするような気持にもなって、モノづくりを楽しんでいる気がします。もちろん自分一人では解決できないこともありますが、同じ職場の職人からアドバイスももらえるし、孤独な作業ばかりではなくチームで取り組み製作することも多いです。自分が作ったもので、顧客が喜んでもらえるとホントにやって良かったと思います。なんだか縁の下の力持ちになった気分ですね。
金型工の悪い口コミ
金型は多くの工程を経て、一つの作品に完成するため、ミスを一つすると工程のスケジュールに大きな影響を与えてしまい、他の職人に迷惑をかけてしまうことがツラいですね。新人なら気が付かないミスでも、熟練の金型工が見ると即座にミスがバレてしまうなど、ごまかしが全く聞かない仕事なので油断ができません。新人の頃は「バレませんように」と祈ることも多くて、でも見抜かれて修正されていました。自分の工場はフィリピンでも金型を製作しているため、腕が良くなればフィリピンに転勤するかもしれません。いい経験になるとは思うのですが、状況によっては転勤が辛くなるかも。
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働き方や仕事内容について詳しく
金型工の仕事内容
様々な製品の生みの親になれる
工場で生産される製品の部品の多くは金属やプラスチックといった材料からできています。その部品を作るために必要な金属の型(金型)を設計・作成するのが金型工の仕事です。スマートフォンやテレビ、パソコンなど、あらゆる製品は金型がなければ生産できません。ある意味で、金型工は「さまざまな製品の生みの親」となれる仕事とも言えます。人々の生活に根付いた製品づくりに大きく貢献できるものづくり業なので、自分が携わった製品を街中で見かけてときには、何事にも代えがたい感情を抱けるでしょう。
また、金型は原料を無駄に使用するのを防ぎ、生産工程を削減し、コストダウンさせる役割も担っています。金型のできによっても製品の品質や性能が変わる可能性もあるほど、重要な仕事です。また、質の高い金型を作成するには、製品開発の技術者や依頼者と議論が必須。技術力はもちろんのこと、コミュニケーション納涼も求められる職業です。
金型工の1日のスケジュール
金型は高品質の製品を量産するために必要な部品ですので、非常に高い精度が要求される職業です。使用される金型は自動車、空き缶、機器や資材など実に様々あり、勤務する工場によって違いはあるものの、その作製にはとても技術が必要とされます。そんな金型工の一日のスケジュールについて、流れを追って見てみましょう。
- 7:30 出社
- 8:00 午前の始業
- 12:00 昼休み
- 13:00 午後の始業
- 17:00 業務終了
勤務地
金型校の勤務地は、全国各地に広がっています。というのも、モノづくりの基本である機械を作るためには金型が必要であり、全国津々浦々、工場があるところに金型工が必要とされるからです。
地域限定雇用のような形で契約できる会社もあるので、地元で働きたいといった場合でも、良く会社を選べば可能です。
金型工の年収
金型工の年収は250~550万円ほどです。高校を卒業して勤めた場合は、月収15万円ほどで、年収が約250万円。年齢ごとの平均年収は20代前半で340万円、20代後半で430万円。30代では520万円で、40代以上の平均は540万です。30代を越えてくると中には1,000万円以上の収入を得ている方もいるようです。全世代を平均すると約470万円が金型工の年収となります。製造業の平均的な年収とさほど変わりはありません。
現場での経験を積んで開発や設計といったモノづくりの上流に携われると、年収もアップしやすいようです。このようなスキルがあると工場内でもキャリアアップしやすく、転職時にも有利になるでしょう。年収アップを目指すなら、金型製作技能士などの資格取得にも挑戦してみましょう。
また一口に金型といってもロケットや自動車など対象となる製作物はさまざま。将来性や年収を考えるなら、これから伸びる産業の経験を積んでいきたいところです。これから金型光を目指すなら、扱う部品や製作物にも注目してみてください。
金型工の将来性
金型工の将来性はまだまだ健在です。日常生活のあらゆる部分でパソコンやスマートフォンといった機器や、車やバイクといった機械の存在は大きく、無くてはならないモノになりました。この製品を作る上で必要な部品は金型工の力が必要です。
最近では製造業の自動化(機械化・ロボット化)が進んでいるため、人が行なう作業は着実に減っています。ですが、mmの小数点以下の精密さを実現するには、職人が長年にわたって積み重ねてきた経験と培ってきたカンが、まだまだ必要です。確かな実力を持っている金型工であれば、将来性は安泰だといえるでしょう。
金型工になるには
工業・機械系の専門学校や大学などの教育機関で技術・知識を学んだ後に、就職するのが一般的です。ですが、金型工の仕事をするにあたって、取得しなければいけない試験はありません。未経験でも応募可能と打ち出している会社があれば、工業系に特化した学校を卒業しなくても金型工になるのは可能です。
ですが、厚生労働省が実施している国家資格「金型制作技能士」や金型工業会がセミナーを受講しておくのがおすすめ。受けるためにはいくつか条件がありますが、所得することでのアピールできるのはもちろん、いち早く実務になれられるでしょう。また、金型を設計する際にはCADというパソコンを使った設計ツールを使います。事前にCADシステムについて調べておくのも一つの手です。
まとめ
金型工の職人として道を究めるには、専門的なスキル・知識が必須です。ですが、始めるために資格取得をする必要がないため、一歩目を踏み出しやすい職業でもあります。ものづくりの仕事の中でも、自分が携わった製品を多くの人が触れている機会を目にできる職業でもあるでしょう。金型工は大きく注目される樹会は少ない職業かもしれませんが、縁の下の力持ちとして数多くの人の役に立つ職業なのです。
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勤務時間 | 8時~17時/21時~6時 2交替・残業時間は時期により異なる |
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職種 | 製造・技術(電気・電子・機械) > 製造・整備士・技術士 |
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雇用形態 | 正社員 |
給与 | 【月給】250,000円 ~ [上記収入例の詳細] 2交替勤務/29歳/基本給187000円 +残業手当+深夜手当+諸手当 ※ボーナス年2回 ※昇給年1回 ※配属先により残業時間・深夜労働時間等が異なります |
勤務地 | 【三陽工業各配属先工場】
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勤務時間 | 8:00~17:00/20:00~5:00 ※残業有 ※配属先にて時間に変動あり |
休日・休暇 | 土・日休み 大型連休(GW・夏期休暇・年末年始) 有休休暇 年間休日120日以上 ※会社カレンダーあり |
特徴 | 未経験者歓迎/育児・介護休暇あり/土日休み/寮・社宅あり/長期休暇あり/フリーター歓迎/マイカー通勤OK/研修・教育制度充実/中途入社50%以上/第2新卒歓迎 ゴム製品の金型工程の仕事です。中途入社率が50%以下で未経験者も多く、ゼロからモノづくりを覚える環境が整っています。年間休日120日で有給推奨日があるなど、福利厚生面も充実。 |
取材協力・監修者:三陽工業株式会社
「人の無限の可能性」を原動力に、日本のものづくりの現場を元気にする
三陽工業株式会社は、1980年・昭和55年に明石市にて設立以来、ニッポンのものづくり産業の中で事業を推進し続け、現在では全国35の拠点をベースに事業を展開している企業です。
「人の無限の可能性」という言葉を胸に、働く社員一人ひとりの中に秘めている可能性を「三陽工業という働き方」で引き出し、日本のものづくりに貢献し続けてきました。頑張る人が報われるという当たり前の状況を作り出すため、さまざまな環境を整備している点が社員からも好評を得ています。
役職・部署を希望してプレゼンを行うことで希望が叶うチャンスを与えられる「立候補制度」や、さまざまな種類の表彰制度など、社員一人ひとりの頑張りが必ず形になる環境の整備に力を入れています。