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革製品製造工

革靴や鞄のほか、大型のソファーまで、暮らしのさまざまなシーンに関わる革製品。手触りがよくオシャレなので、愛用している人も多いでしょう。

愛好家なら1度は考える「オリジナルの革製品が作りたい」という思い。もし、革製品を作る仕事に就いたなら、一体どんな日々を送ることになるのでしょうか。

革製品製造工の仕事内容

求人で主に見られる革製品製造工の仕事は、「革のなめし」「革の染色」「革の裁断」「革の縫製」「仕上げ・検品」の5つ。それぞれについてくわしく解説いたします。

革のなめし

動物からとった「原皮」を加工し、腐敗しない丈夫な「革」に変える作業です。

大きなドラム状の機械に原皮と水、クロムなどを配合した薬品を入れ、回転させることで原皮に薬剤が浸透。約1日回転させれば腐敗や劣化しにくい丈夫な革が作られます。

クロムのような薬品を使う場合は「クロムなめし」といい、安価なレザー用品に使用されます。高級な革製品の場合、ミモザからとれるタンニンを使用し、時間をかけてゆっくりとなめすのです。

工場が出されている求人では、主になめしたあとの革を延ばす・叩く・ローラーで圧力をかけるなどの作業です。手作業で行う工場の場合、水分を含み、重くなった革を扱うので体力が必要とされます。

革の染色

なめして加工した後の革に色をつける仕事です。色のついている革の上に染料を塗り、ムラなく仕上げます。

染色と同時に、表面への加工や厚さの調整、型押しなどの作業を行う場合もあります。

革の裁断

用意された型紙を用い、革包丁と呼ばれる革のカット用の工具で裁断します。

端の部分を革すき機で薄く削ぐ、といった加工を同時に行う場合もあります。

自動で裁断を行う機械がある工場だと、機械を操作するオペレーターが求人で募集されるようです。

革の裁縫

裁断された革をミシンで縫い、製品の形にしていく作業です。財布などの製品だと、革専用ののりを使って組立てる場合もあります。

力作業はありませんが、ミシンを使った細かい作業を行うので、手先が器用な人ほど有利な仕事といえます。

仕上げ・検品

裁縫後の革製品の仕上げを行う業務です。革から出ている余分な糸のカット、ホックやファスナーの取り付け、細部への処理などを担当します。

検品作業では、仕上がった製品の状態を調べ、出荷してもよい状態かを調べます。

工場によっては仕上げと検品をセットで行う場合や、検品後と出荷がセットの場合もあります。

年収

工場や工房によって収入は異なりますが、ある革製造会社での初任給はおよそ16万円

2019年の大卒の初任給は約21万円で、高卒の初任給は約17万円ですから、平均よりはやや低めの印象です。

しかし、工場で生産管理のような役職につくことや、独立して自分の工房を開くことで、年収をアップさせる道も存在します

将来性

革製品製造の業界は深刻な人手不足であり、事業者数は年々減少傾向にあります

これだけ聞くと将来性に期待できないように思えますが、実は「リペア」に関しては一定数の需要があるとされています。革製品は長い年月使えるのが特徴。日ごろから愛着を持っているので、縫製のほつれや劣化などが現れた場合、買い替えよりもリペアを希望する人が多いのです。

機械によるオートメーション化で製造工が不要となる、といった問題もありますが、革製品の愛好家の中には手縫いの製品を好む人もいます。そういった点を鑑みると、決して将来性のない仕事とはいえないでしょう。

革製品製造工になるには

製造工になる1番の近道は、革製品の製造工を募集する求人に応募すること

人手不足・後継者不足の影響からか、未経験者の募集をしている求人も少なくありません。求人に応募し、採用されれば、すぐにでも製造工として働くことができるでしょう。

また、革製品の加工や製造の技術を学べる専門学校も存在します。高い技術を習得してすぐに職人として働きたいという人や、将来独立して自分の工房を開きたいという人は、学校に通うことをおすすめします。

革製品製造工のやりがいとは

長年と技術と経験が要求される仕事なので、決して楽な仕事とはいえない革製品製造工。

しかし、妥協を許さない丁寧な作業により美しい革製品ができあがった時、ものづくりの仕事だけが得られる達成感を覚えるはずです。

多くの人に長く使われ続ける革製品は、あるいは所有者にとって一生ものの大切な品となることも。ものづくりの業界の中でもやりがいを持って働ける仕事といえるでしょう。

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