船
取材協力:三陽工業株式会社
「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」
- 三陽工業社員インタビュー
日本の工業界を代表する数多の企業に優秀な正社員エンジニアを派遣させている三陽工業株式会社の協力を得て、船舶を作る仕事に従事する社員にインタビュー!「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」をスローガンに掲げる同社での、ものづくりの楽しさや喜び、やりがい、誇り…、そして今後の展望を語っていただきました。
船を製造する仕事/青柳義宏さん(仮名)
船舶用エンジン向け部品のレーザー加工に従事している青柳義宏さん(仮名)・26歳。前職では介護職に就いており、会社の倒産を機に以前から興味のあったものづくりの仕事に思い切って入社を決めたとのこと。初めてのものづくりの仕事だからこそ、新鮮な刺激を日々楽しんでいるそうです。そんな青柳さんに、船を作る仕事について詳しくお聞きしました。
船を製造する仕事のやりがいや楽しさとは?
人間の手で機械をコントロールしながらの加工が楽しい
船舶用エンジン向け部品のレーザー加工を担当しています。機械を使って加工をしているのですが、実は機械にも人間のように機嫌と言いますかコンディションがあるんです。その日その日のコンディションで、切れ味が少しずつ変わってきます。機嫌の悪い機械を人間の手でなだめながらコントロールしていくところに魅力を感じますね。
船を製造する仕事/三陽工業に興味を持ったきっかけは?
会社の倒産を機に興味のあったものづくりの仕事へ挑戦
元々ものづくりの現場に興味はあったものの、前職ではものづくりとは無縁の介護職に就いていました。勤めていた会社が倒産したのを機に今度こそものづくりに携わる仕事がしたいと、心機一転して三陽工業に入社。今の現場ではレーザー加工のオペレーターという全く経験したことのない仕事をしているので、何もかもが新鮮です。
三陽工業のココがすごい!と思う点を教えてください
会社の躍進を支えている上司の仕事に対する情熱
とにかく仕事に対する熱量がすごい!上司が常に上を目指す情熱にあふれていて、刺激をもらっています。そんな向上心にあふれた上司がいるので、会社としてこれからもどんどん伸びていくはずです。自分自身も会社の躍進を後押しできる存在を目指しています。
三陽工業におけるご自身の展望は?
現状に満足しない向上心で工場の核となれる存在に
今の現場で働き始めてから半年が経ち、レーザー加工の基本の「き」は理解できてきました。けれど、この仕事はまだまだ奥が深く、知らなかった加工法や効率アップのヒントなどもっと学ぶべきところがたくさんあります。それをしっかりマスターしたうえで得た知識を仲間に伝えていき、工場全体を支える核となれる存在になるのが今後の目標です。
【お仕事解説】船を作る仕事とは?
船自体を建造する造船業や、船の安全な航行に欠かせない部品を作る船用工業など、数多くの会社が協力して巨大な船は作られます。
ここでは、船を造る主な仕事についてご説明します。
船舶部品加工
船を航行に必要なエンジンや、油圧機械、船内空調機器など機器の部品の加工をする仕事です。品質によって船の航行に大きな影響が現れるため、精密な作業が要求されます。また船舶部品加工には、機械を使用して大型の鉄板の加工をする、機械オペレーター業務も含まれます。
主な作業は、重機や切断機を使用して大型部品を的確に加工すること。小型の部品や製品を製造している工場とは異なるスキルが要求されるので、慣れないうちは仕事内容に苦労するかもしれません。しかし、自分が加工した部品によって船が徐々に形になっていく様子は格別で、ものづくり独自のやりがいを感じられるでしょう。
造船溶接工
造船作業は、まず陸上で船のブロックを組み立て、ある程度形になったところで船台やドッグへと運び、船の形へ仕上げていくのが基本的な流れです。造船溶接工は、ブロックの組み立てや仕上げ作業に携わります。板の曲げ加工や切削加工など、さまざまな溶接技術を駆使し業務を行うのです。
作業では船が浸水しないようすき間なく溶接することはもちろん、荒波にも耐えられる高い強度を与えることも重要です。海に出た船は穏やかな波だけでなく、状況によっては荒れた波の中を航行する場合もあります。作業ではもしもの場合に備え、業務では高い精度・品質での溶接技術が必要です。また、同じ姿勢での長時間の作業や力仕事をこなせる体力も要求されます。
大変な部分も多いですが、作業に慣れれば段階的な技術の向上が目指せます。負担のない体勢で溶接をする方法も身につくでしょう。職場の仲間と協力し、船が無事進水できた時、大きな達成感を得られる仕事です。
造船工場の生産管理
生産管理業務は、船主の注文に応じた設計や納期を実現するため、さまざまな調整を行う業務です。船主の注文通りのスペックの船を建造するには、船に使用する材料の確保や、船を組み立てる造船溶接工や船舶部品加工のオペレーターを雇う必要があります。納期までのタイミングや作業員の人数・技術など、細かい調整をしながら綿密な生産計画を立てなければなりません。
造船業務全体に影響を及ぼすので、責任のある仕事です。しかし、業務の無駄を排除し効率的に進められた時、この仕事にやりがいを感じられるでしょう。また、業務を通して身につくリーダーシップや人との交渉力は、別の業界へ転職する場合にも役立ちます。
三陽工業に関わる船の仕事
三陽工業が請け負う船の仕事は、レーザー加工による部品の製造です。船自体を作る造船業とは異なりますが、船にとって重要なエンジン部品の製造に携わっているわけですから、「船を造る」立派な仕事といえるでしょう。
巨大な船を造るには、たくさんの企業が関わります。ネジ1本を作る仕事でも、巡り巡って船のような巨大な建造物を支える大事な部品になることも。部品や素材の加工作業は、さまざまなものづくりの基礎となる重要な仕事といえます。
未経験OK!三陽工業株式会社の船を作る仕事の求人例
重視するのは人柄!NC旋盤作業
職種 | 製造・技術(電気・電子・機械) > 製造・整備士・技術士 |
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雇用形態 | 正社員 試用期間なし |
給与 |
【月給】251,000円~ 上記収入例の詳細) 2交代勤務28歳入社1年目基本給187,000円+残業手当+深夜割増+諸手当 ※配属先により残業時間・深夜労働時間等が異なります |
勤務地 | 【三陽工業(株)各配属先現場】 ・愛知県豊橋市 ・マイカー通勤可、バイク、徒歩 |
勤務時間 | 6:25~15:05 17:00~25:40 2交替・残業アリ |
休日・休暇 | 各工場毎カレンダーあり(土日・GW・お盆・年末年始) |
特徴 | 未経験者歓迎/育児・介護休暇あり/寮・社宅あり/長期休暇あり/フリーター歓迎/マイカー通勤OK/研修・教育制度充実/中途入社50%以上/第2新卒歓迎 |
大型船舶のコアパーツをつくるために、NC旋盤という工作機械で金属の加工作業を行います。部品の大きさによっては、ある程度の力が必要となります。初めての方は、水分補給、休憩時にしっかりと休む、体力限界時の報告の3つができればまずはOKとのことです。
取材協力・監修者:三陽工業株式会社
「人の無限の可能性」を原動力に、日本のものづくりの現場を元気にする
三陽工業株式会社は、1980年・昭和55年に明石市にて設立以来、ニッポンのものづくり産業の中で事業を推進し続け、現在では全国35の拠点をベースに事業を展開している企業です。
「人の無限の可能性」という言葉を胸に、働く社員一人ひとりの中に秘めている可能性を「三陽工業という働き方」で引き出し、日本のものづくりに貢献し続けてきました。頑張る人が報われるという当たり前の状況を作り出すため、さまざまな環境を整備している点が社員からも好評を得ています。
役職・部署を希望してプレゼンを行うことで希望が叶うチャンスを与えられる「立候補制度」や、さまざまな種類の表彰制度など、社員一人ひとりの頑張りが必ず形になる環境の整備に力を入れています。