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家具工

椅子やテーブル、本棚など、身の回りにある便利な家具。これらの家具は家具工の手によって作られます。

大まかにどんな仕事をするかはわかっても、具体的な業務がどんなものかわからない人は多いはず。そこで、知られざる家具工の仕事についてご説明しましょう。

家具工の本音・口コミ

家具工のやりがいや将来性とは?実際に家具工として働いた経験を持つ方の本音・口コミを紹介します。

家具工の良い口コミ

正社員として10年近く家具工として働きました。週休2日で勤務時間は8時~17時、残業もなく、働きがいを感じながら自分の時間もきちんと確保できました。図面を見て木材を加工するところから家具の完成まで、制作のプロセスをすべてを任されるので、家具作りの実力が身につき、独立に向けてのスキルアップにも役立つ将来性のある職業だと思います。ただ、最近は既製品の家具が多く、オーダーメイド品は減ってきていますので、独立するには家具作りの技術だけでは厳しいかもしれません。

参照元:みんなの専門学校情報(https://www.minkou.jp/vcollege/work/2381/)

家具工の悪い口コミ

1995年から2014年まで、正社員の家具職人として会社に勤務しました。年収は高くありませんが、注文をもらってから制作を一任してもらえ、たんに注文通りに作るのではなく、ときには提案や修正をしながらより良いものを手作りしていけるというプロセスには、非常にやりがいを感じらました。ただし、既製品と違い単純作業の流れ作業ではないため、一点一点制作のプロセスが違い、毎回勉強が必要です。根気よく続けることができる人や、向上心のある人でないと厳しいでしょう。また、できるだけ早く納品してほしいというケースもありますので、時々時間は不定期になり、残業することもありました。独立してからは顧客のニーズに対応するために、生活はさらに不定期にならざるを得ないと思います。また安い既製品のニーズが高く、職人として独立するのは正直厳しい社会状況だと思います。

参照元:みんなの専門学校情報(https://www.minkou.jp/vcollege/work/2381/)

家具工の仕事内容

仕事の内容は、主に和家具や洋家具の図面から木材の切り出し・加工・組み立て・塗装・仕上げ。大手の家具メーカーは機械で木材の切り出し・加工を行っているので、働く場所によっては組み立てや仕上げのみを担当する場合もあります。

大手家具メーカー・中小規模の工房・独立して働く場合の3つを例に、詳しい働き方を解説します。

大手家具メーカー

木材の切り出しや加工は機械が担当することがほとんどなので、仕事の内容としては主に工場での組み立てや塗装、仕上げに関する業務を担当します。

分業化が進んでいるので、一部の組み立てや塗装のみ、といったライン工のような流れ作業を行うことも少なくありません。

また、木材の切り出しを行うNC旋盤機器のオペレーターのような、製造機械を扱う求人も多く見られます。

中小規模の工房

中小規模の工房では、地元の家具販売店や大手企業へ卸すため、家具の製造を行います。大手企業と同じくNC旋盤機器を用いて加工する場合もありますが、昔ながらのノコギリやカンナを使った手作業で作るところもあります。

オーダーメイドで家具製造を行う会社の場合、CADを使った家具の設計を担当する場合もあります。

独立して働く場合

どの工房にも属さずに独立して働く場合、木材の切り出し・加工・組み立て・塗装など業務を全て1人で担当します。設計図も1人で作成するので、CADを使った設計スキルが必要です。また、ベッドや椅子などを製造する場合、裁縫作業やイス張り作業に関わる技術も求められます。

独立して働く人の多くは、ネットを使った無店舗販売を行っています。自分で作った家具を自分のサイトや販売サイトで売り出すほか、お客さんからの要望に従いオーダーメイドで家具を作成する場合もあります。

家具工の勤務スケジュール

家具工の勤務形態ですが、大規模工場で働くシフト制勤務から中小規模の工房で働く日勤のみのケースまでスケジュールは色々とあります。

1日の流れ

ある家具工の1日の流れを下記にご紹介します。

上述の例は、家具メーカーや工房で働く家具工の例になります。家具製造の仕事は、繊細な作業も多いため集中力が求められます。この工場の場合は、その集中力を維持できるよう、午前と午後にはそれぞれ10分の小休憩を設けています。このように中小規模の工房に勤務する場合、1日の労働時間は8〜9時間程度となるでしょう。また、注文の増減にもよりますが、残業することもあります。残業時間は工房ごとに異なるので、一概にはわかりません。

個人で独立した工房で働く場合、働き方は自由になります。別の例では、朝8時半に出社し、それから昼休憩を除く夕方の17時半まで工房にこもり、家具製作を続ける時もあれば、クライアントの打ち合わせ、営業、木材の買い付けに出る日もあります。また、注文が立て込んでいる時は、夜中まで工房で作業することもあります。このように、独立した場合には全ての工程とスケジュールを自分で管理する必要があります。

一方で、大手家具メーカーのような大規模工場で家具工として従事する場合、上記の働き方とは変わります。他業種と同様に24時間操業の工場では、2交代制または3交代制のシフト勤務を行い、1日の労働時間は8〜12時間となります。また従事する業務は分業され、一つのことをしばらく続ける場合が多いです。残業はあまり無い傾向にあります。

休日の取り方は工場によって異なり、4日間続けて働いて2日休む4勤2休制であったり土日休みであったりと、工場によってシフトの決め方は違います。正社員の場合、上記固定シフト以外にも、年末年始・ゴールデンウィーク・夏季休暇など合計して年間110日前後の休暇が取れる工場がほとんどです。この点も工場ごとに異なりますので、就業前に確認しておきましょう。

年収

所属する会社や工房の規模により異なりますが、平均年収はおよそ210万~360万円。採用されたばかりの見習いだと月20万円以下の場合もあり、収入における待遇はあまり良いとはいえません。

しかし、長年働くことで高い技術と経験が身につけば、月に50万近い給与が得られる場合も。家具工として働く場合、いかに技術を向上させるかが重要となります。

将来性

機械によるオートメーション化や安い海外工場への受注増加といった傾向から、国内の家具工に対する求人は減少傾向にあります。

しかし、家具を購入する人の中には、安さよりも品質やデザイン性を重視する人も少なくありません。独創性のある家具を製造する工房や、独立して自分で設計する場合、安定した収入を得られる可能性があります

ほかにも、越前タンスのような伝統工芸品の職人を目指すのもおすすめです。後継者不足が問題となっているため採用されやすく、さらに工芸品は一定の需要があるため、将来的にも安定しているといえるのです。

家具工になるには

家具工を目指すなら、美術系の学校や木工学校に通うとよいでしょう。家具製造・設計における高い技術や知識を学べるため、卒業後は採用されやすくなります。また、国や県が行っている職業訓練所で木材加工における技術を学べる場合も。短期かつ費用負担が少ないので、家具工としての基礎的な技術を学びたい人におすすめです。

学校や訓練所へ通わず、まったくの未経験の状態でも採用される場合もあります。未経験者でも採用してくれる工房や、職人の弟子として採用されれば、学校に通わず家具工になれるでしょう。ただし、1人前の家具工になるまで給与が安い場合があるので、ある程度の生活費の準備と、1人前になるためのたゆまぬ努力が必要です。

家具工のやりがいとは

家具工の良さは、作業によって少しずつ形にしていく「ものづくり」特有の楽しさを感じられる点です。長年人の生活を支える「作品」を作る、やりがいのある仕事ともいえます。

手先を動かす仕事が好きな人や、1つの作業に没頭するのが好きな人に向いている職業なので、興味のある人は検討してみてはいかがでしょうか。

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