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家具工

椅子やテーブル、本棚など、身の回りにある便利な家具。これらの家具は家具工の手によって作られます。

大まかにどんな仕事をするかはわかっても、具体的な業務がどんなものかわからない人は多いはず。そこで、知られざる家具工の仕事についてご説明しましょう。

家具工の仕事内容

仕事の内容は、主に和家具や洋家具の図面から木材の切り出し・加工・組み立て・塗装・仕上げ。大手の家具メーカーは機械で木材の切り出し・加工を行っているので、働く場所によっては組み立てや仕上げのみを担当する場合もあります。

大手家具メーカー・中小規模の工房・独立して働く場合の3つを例に、詳しい働き方を解説します。

大手家具メーカー

木材の切り出しや加工は機械が担当することがほとんどなので、仕事の内容としては主に工場での組み立てや塗装、仕上げに関する業務を担当します。

分業化が進んでいるので、一部の組み立てや塗装のみ、といったライン工のような流れ作業を行うことも少なくありません。

また、木材の切り出しを行うNC旋盤機器のオペレーターのような、製造機械を扱う求人も多く見られます。

中小規模の工房

中小規模の工房では、地元の家具販売店や大手企業へ卸すため、家具の製造を行います。大手企業と同じくNC旋盤機器を用いて加工する場合もありますが、昔ながらのノコギリやカンナを使った手作業で作るところもあります。

オーダーメイドで家具製造を行う会社の場合、CADを使った家具の設計を担当する場合もあります。

独立して働く場合

どの工房にも属さずに独立して働く場合、木材の切り出し・加工・組み立て・塗装など業務を全て1人で担当します。設計図も1人で作成するので、CADを使った設計スキルが必要です。また、ベッドや椅子などを製造する場合、裁縫作業やイス張り作業に関わる技術も求められます。

独立して働く人の多くは、ネットを使った無店舗販売を行っています。自分で作った家具を自分のサイトや販売サイトで売り出すほか、お客さんからの要望に従いオーダーメイドで家具を作成する場合もあります。

年収

所属する会社や工房の規模により異なりますが、平均年収はおよそ210万~360万円。採用されたばかりの見習いだと月20万円以下の場合もあり、収入における待遇はあまり良いとはいえません。

しかし、長年働くことで高い技術と経験が身につけば、月に50万近い給与が得られる場合も。家具工として働く場合、いかに技術を向上させるかが重要となります。

将来性

機械によるオートメーション化や安い海外工場への受注増加といった傾向から、国内の家具工に対する求人は減少傾向にあります。

しかし、家具を購入する人の中には、安さよりも品質やデザイン性を重視する人も少なくありません。独創性のある家具を製造する工房や、独立して自分で設計する場合、安定した収入を得られる可能性があります

ほかにも、越前タンスのような伝統工芸品の職人を目指すのもおすすめです。後継者不足が問題となっているため採用されやすく、さらに工芸品は一定の需要があるため、将来的にも安定しているといえるのです。

家具工になるには

家具工を目指すなら、美術系の学校や木工学校に通うとよいでしょう。家具製造・設計における高い技術や知識を学べるため、卒業後は採用されやすくなります。また、国や県が行っている職業訓練所で木材加工における技術を学べる場合も。短期かつ費用負担が少ないので、家具工としての基礎的な技術を学びたい人におすすめです。

学校や訓練所へ通わず、まったくの未経験の状態でも採用される場合もあります。未経験者でも採用してくれる工房や、職人の弟子として採用されれば、学校に通わず家具工になれるでしょう。ただし、1人前の家具工になるまで給与が安い場合があるので、ある程度の生活費の準備と、1人前になるためのたゆまぬ努力が必要です。

家具工のやりがいとは

家具工の良さは、作業によって少しずつ形にしていく「ものづくり」特有の楽しさを感じられる点です。長年人の生活を支える「作品」を作る、やりがいのある仕事ともいえます。

手先を動かす仕事が好きな人や、1つの作業に没頭するのが好きな人に向いている職業なので、興味のある人は検討してみてはいかがでしょうか。

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