船舶ぎ装工・船体組立工
自動車やバイクよりもはるかに大きな乗り物である船舶の製造は、日本でも行われています。ここでは、船を作る船舶ぎ装工・船体組立工の仕事内容や年収、船舶ぎ装工になるための方法などについてご紹介します。
取材協力:三陽工業株式会社
「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」
- 三陽工業社員インタビュー
日本の工業界を代表する数多の企業に優秀な正社員エンジニアを派遣させている三陽工業株式会社に取材・監修協力を得ました。「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」をスローガンに掲げる同社での、ものづくりの楽しさや喜び、やりがい、誇り…、そして今後の展望を語っていただきました。
船舶ぎ装工・船舶組立工の仕事内容
船舶組立工は、船舶の組み立て作業を専門に行い、船舶ぎ装工は、エンジンや船内の配管といった各種の装備を船体に取り付ける作業を行います。
造船の工程として、まず設計者が設計図を作成し、それに沿って模型を作成。模型図や設計図を参考にしながら、材料から部品を製造します。部品を作った後は、部品同士を溶接で接合する小組み立てに入り、小組み立てで出来上がったブロックを接合してから、最後にクレーンで大きなブロック同士を組み立てながら進める流れを取ります。
このように各部品をつなぎあわせるような形で組み立てる工法はブロック工法と呼ばれており、大型の乗り物を製造する際にとられる手法です。
近年では情報通信技術や生産技術の発達によって、NC加工による自動加工も取り入れられていますが、複雑な加工は船舶ぎ装工で行っています。
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働き方や仕事内容について詳しく
船舶ぎ装工の勤務スケジュール
船舶ぎ装工における勤務体系は、基本的に日勤の固定シフトのケースが多いようです。早番や遅番、夜勤シフトでは体調を崩してしまう方や苦手な方には、働きやすい勤務体系と言えるでしょう。勤務時間は7時・8時スタート、17時・18時終業といった傾向になっています。
年収
各求人サイトの情報によると、船舶ぎ装工の年収は新人・未経験者で約300万円。経験者であれば400万円や500万円といったケースもあり、おおよそ年収300万円以上で推移しています。
将来性
船舶は輸出入向けの輸送船をはじめ、海上運送事業に活用されています。AIが発達したとしても全工程を担って船舶を自動生産するのは簡単な話ではなく、船舶ぎ装工の担う仕事は、今後も長期的に需要のある仕事と考えられます。
船舶ぎ装工になるには
船舶ぎ装工の仕事は、関連資格未取得および未経験者歓迎のケースも多いので、異業種から造船業界へ転職したい方でも挑戦できるのが魅力です。
電気工事士や配管ぎ装などの資格を取得しておくと、内装関係の工事に役立つでしょう。
まとめ
船舶は海上運送を支える、欠かせない要素の一つ。船舶ぎ装工は船舶に使用する部品の製造や組み立て業務を担っていますが、特別な資格や指定科目の修了といった条件がないため、異業種から挑戦可能です。
大きな物を作ってみたい方、造船業に関心を持っている方は、今回の記事も参考にしながら船舶ぎ装工について調べてみてはいかがでしょうか。
取材協力・監修者:三陽工業株式会社
「人の無限の可能性」を原動力に、日本のものづくりの現場を元気にする
三陽工業株式会社は、1980年・昭和55年に明石市にて設立以来、ニッポンのものづくり産業の中で事業を推進し続け、現在では全国35の拠点をベースに事業を展開している企業です。
「人の無限の可能性」という言葉を胸に、働く社員一人ひとりの中に秘めている可能性を「三陽工業という働き方」で引き出し、日本のものづくりに貢献し続けてきました。頑張る人が報われるという当たり前の状況を作り出すため、さまざまな環境を整備している点が社員からも好評を得ています。
役職・部署を希望してプレゼンを行うことで希望が叶うチャンスを与えられる「立候補制度」や、さまざまな種類の表彰制度など、社員一人ひとりの頑張りが必ず形になる環境の整備に力を入れています。