梱包
監修:三陽工業株式会社
「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」
- 三陽工業監修・梱包の仕事内容とは
日本の工業界を代表する数多の企業に優秀な正社員エンジニアを派遣させている三陽工業株式会社監修のもと、梱包の仕事内容について詳しく解説!「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」をスローガンに掲げる同社で働く社員にも取材を行い、ものづくりの楽しさや喜び、やりがい、誇り…、そして今後の展望を語っていただきました。
梱包の仕事とは
梱包とは、出荷される製品や部品をダンボールをはじめ、木製またはスチール製の梱包材などに詰めて配送できる状態にしておく仕事です。製品や部品にキズや汚れがつかないよう注意しながら、手早く効率的に作業を進める必要があります。マニュアルが用意されているため初心者でも取り組みやすく、不器用な方でもものづくりの現場に携われるのが魅力です。
梱包の仕事をやるのにあると良い資格
梱包の仕事にも役立つ資格があり、その資格について紹介したいと思います。
梱包の仕事に関する資格とは
梱包の仕事に関して、持っていると役に立つのが「包装管理士」と呼ばれる資格です。
この資格は日本放送技術協会が認定する資格で、民間資格になります。
包装に関するさまざまな知識を学ぶことができるため、梱包の仕事に従事する際にはとても活躍してくれる資格となるでしょう。
包装管理士の受験資格
包装管理士の受験資格については、以下にまとめています。
受験資格 | ・JPI会員であること ・22歳以上で包装関連業務に4年以上経験があること。 |
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誰でも受けられるというわけでない資格なので、受験資格についてはしっかりと確認しておきましょう。
包装管理士の試験内容
包装管理士はまず最初に講習を受けてから、その内容を筆記試験にて受験します。
また最後には複数名の試験官と個人で面接が行なわれます。
包装管理士の試験内容について以下にまとめています。
試験内容 | 試験科目 |
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講習 | 統括科目・材料科目・専門科目 |
学科試験 | 統括科目・材料科目・専門科目・個人面接試験 |
包装管理士の勉強方法
包装管理士の勉強方法は主に個人で包装に関するさまざまな知識を学ぶことになります。
専門的な民間資格なのでテキスト等はほとんど目にすることがないかもしれません。
ですが、包装管理士講座というものが日本包装技術協会で募集されていますので、独学では心配な方はぜひ応募すると良いでしょう。
ただし受験も踏まえての受講となるので、受験資格をクリアしていなければ受講はできないので注意してください。
包装管理士の資格取得におすすめの人
工場や物流関係に従事している方の中で、特に梱包作業に当たっている方なら包装管理士の資格取得はオススメです。
製品をいかに傷つけずに運ぶことができるか、さらに低コストですることはできないか、など考えなければならない時もあるでしょう。
そういった際にも資格取得していれば豊富な知識によって、何かしらの解決に導くことができます。
梱包に対して常にアイデアを持っている方も、ぜひ包装管理士の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
包装管理士の資格取得のメリット・デメリット
包装管理士は主に梱包に携わる仕事をしていれば、取得していることで知識を役立てることができるメリットがあります。
他にも新しいさまざまな形の製品に対応できるような梱包方法を開発したり、研究したりすることに役立つメリットもあるでしょう。
ですがデメリットとしては包装管理士はとても有名な資格なのですが、民間資格となっているため証明書として活用することができません。
ですがただ単に国家資格ではないだけで、資格に関しては取得しても何らデメリットを感じることはないでしょう。
今後のモチベーションに加え、会社としても必要とされる可能性もありますので、ぜひ資格取得を検討してみましょう。
梱包の仕事でつくられるモノとは
自動車
自動車の製造や流通を支える仕事
工場で組み立て・加工した自動車部品を梱包する仕事です。決められた梱包材や緩衝材を用いて、商品にキズがつかないよう丁寧に作業する必要あり。仕分けから梱包まで流れ作業で行う場合は、後続のスタッフの動きを止めないよう手早く効率の良い作業が求められます。
精密機械
製品の仕様を考慮した適切な梱包が肝心
繊細でデリケートな構造をしている精密機械は、梱包時の取り扱いにも注意が必要です。輸送時にキズや不具合が生じないよう製品ごとに耐衝撃性や耐湿性などを考慮し、重量や形状などに合わせた梱包材や緩衝材を使用。その後、顧客に応じて国内または海外へと出荷します。
重機
大小さまざまな部品の形状や重量に適した梱包が必要
工場で組み立て・加工された重機部品を形状や重量に合わせて、決められたマニュアルに沿った梱包をします。梱包した製品がそのまま顧客の手元に届くため、高い品質を維持できる丁寧な作業が必要です。梱包で出荷が遅れてしまわないようスピードを意識した作業効率の良さも求められます。
梱包の仕事をしている岩田明治さん(仮名)にインタビュー!
兵庫県にある自動車部品の製造工場で働く岩田明治さん(仮名)・25歳。前職では接客業に従事しており、現在は自動車部品の梱包・出荷作業を担当しています。三陽工業との出会いは、求人情報サイトに掲載されていた求人広告がきっかけとのこと。1人で仕事を任せてもらえるような人材や会社になくてはならない存在を目指して、仕事に取り組んでいるそうです。そんな岩田さんに梱包の仕事についてお聞きしました。
ー三陽工業での梱包とはどんなお仕事ですか?
三陽工業では、プーリーと呼ばれる円盤状の自動車部品の梱包と出荷作業を担当しています。梱包する際は緩衝材を使用して、部品にキズがつかないよう保護。同梱するものや緩衝材の種類など手順が細かく決まっているため、マニュアルに合わせて作業を進めています。工場で組み立て・加工した部品や製品をしっかり届けるための大切な仕事です。
ー梱包のお仕事のやりがいってどんなものですか?
梱包時にキズや汚れをつけてしまっては、これまでの製造ラインに携わってきた方の努力や作業を台無しにしてしまいます。そのため、作業する際はキズや汚れがつかないよう目視をしながら取り組んでいます。製品や部品にこめられたクオリティやこだわりを保ったまま梱包する作業の責任は重いですが、その分やりがいも大きいです。
三陽工業における梱包のお仕事求人例
職種 | 製造・整備士・技術士 |
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仕事内容 | 製品梱包 |
雇用形態 | 正社員 |
給与 | 245,000円 |
勤務地 | 愛知県豊橋市 |
勤務時間 | 8:15~16:55 / 21:15~6:05 ※残業有 ※配属先により変動あり |
休日・休暇 | 土・日・祝・GW・夏期・年末年始(会社カレンダーあり) |
昇給・賞与 | ・ボーナス年2回 ・昇給年1回 |
取材協力・監修者:三陽工業株式会社
「人の無限の可能性」を原動力に、日本のものづくりの現場を元気にする
三陽工業株式会社は、1980年・昭和55年に明石市にて設立以来、ニッポンのものづくり産業の中で事業を推進し続け、現在では全国35の拠点をベースに事業を展開している企業です。
「人の無限の可能性」という言葉を胸に、働く社員一人ひとりの中に秘めている可能性を「三陽工業という働き方」で引き出し、日本のものづくりに貢献し続けてきました。頑張る人が報われるという当たり前の状況を作り出すため、さまざまな環境を整備している点が社員からも好評を得ています。
役職・部署を希望してプレゼンを行うことで希望が叶うチャンスを与えられる「立候補制度」や、さまざまな種類の表彰制度など、社員一人ひとりの頑張りが必ず形になる環境の整備に力を入れています。