Q.ものづくりの仕事(工業・製造業)の将来性はどうなの?
A.ものづくりの仕事(工業・製造業)は働く人にとってチャンスです
製造業は、日本の主力産業のひとつです。日本産の製品は国内だけでなく海外からも多くの需要があり、将来的にはさらなる需要の増加が見込めます。仕事が多い製造業では働く人も多く、就業人口の約2割を製造業が占めています(2015年時点)。
しかし、そんな将来性がある製造業で問題とされているのが、人材不足です。実際に労働力の確保に苦しんでいる企業は少なくありません。製造業で確かなスキルを身に付ければ、長年に渡って貴重な人材として重宝されることでしょう。
需要の増加が期待できる仕事
IT分野の機械製造
IOTと呼ばれるインターネットとものをつないで情報交換する仕組みの需要は、年々増加中です。自動車、家電、製造業のロボットなどIOT化できるものは数多くあります。今後も、IOT市場は成長が続くと言われています。
介護製品
高齢化が進行している日本社会。それに伴って介護が必要な人も増えていますが、介護業界は人材不足が問題視されています。そんな中で期待されているのが、少ない労力で介護を行うための介護製品です。介護ロボットやベッドからの転倒を防ぐ離床センサーなど、介護製品は今後もニーズが高まり続けることでしょう。
製造業の人材不足の要因
3Kのマイナスイメージ
製造業と聞くと、きつい・汚い・危険を表す「3K」を連想する人がいます。製造業は立ち仕事が多く、仕事内容によっては汚れが手や服につくことも珍しくありません。作業で使用する切断機やプレス機は、使用を誤ると事故を引き起こす危険性があります。これらのイメージを理由に、就業を避ける人が一定数存在しています。
高齢化による労働力減少
高齢化が進行している現在、製造業の現場は、時間の流れとともに高齢を理由に人材が離れていきます。減る以上に新しい就業者が増えれば、労働力の問題は発生しません。しかし、現実では少子化の影響もあって新規就業者が思うように増えず、人が減る状態が続いています。
製造業は未経験者におすすめ
製造業は将来性がある業界ですが、労働力の確保を問題としています。その流れもあって、製造業では、育てることを前提として未経験者を積極的に採用している企業が少なくありません。未経験の状態から製造業をスタートしてキャリアを積めば、人材としての価値が上がり希少性も上がります。
仕事の需要がありながらも人材不足が続く製造業は、働く人にとって、将来性が十分にある業界と言えるでしょう。
取材協力・監修者:三陽工業株式会社
「人の無限の可能性」を原動力に、日本のものづくりの現場を元気にする
三陽工業株式会社は、1980年・昭和55年に明石市にて設立以来、ニッポンのものづくり産業の中で事業を推進し続け、現在では全国35の拠点をベースに事業を展開している企業です。
「人の無限の可能性」という言葉を胸に、働く社員一人ひとりの中に秘めている可能性を「三陽工業という働き方」で引き出し、日本のものづくりに貢献し続けてきました。頑張る人が報われるという当たり前の状況を作り出すため、さまざまな環境を整備している点が社員からも好評を得ています。
役職・部署を希望してプレゼンを行うことで希望が叶うチャンスを与えられる「立候補制度」や、さまざまな種類の表彰制度など、社員一人ひとりの頑張りが必ず形になる環境の整備に力を入れています。