鋳物工
鋳物工の仕事とは
加熱して液体状にした金属を型(鋳型)に流し込み、冷やして固める技術を「鋳造」と呼びます。鋳造によって造られた製品を鋳物と呼びます。この鋳物を作る仕事をする人を鋳物工と呼びます。
できあがる鋳物は、お寺の鐘や各種工作機械、発動機、電気機器、農機具の部品など、幅広く使用されています。
鋳物工の仕事内容
まず、鋳型の中に、熱した金属を流し込む作業を「鋳込み」と呼びます。流し込む方法は、工程品などを作る時は柄杓等を使用して手作業で流し込み、自動車部品などを大量生産する時は、機械を使用して、クレーンやショベルカーのバケット部分から大量に金属を流し込みます。
金属が冷えて固まったら、鋳型の枠を取り外します。なお、砂型鋳造で造られた鋳物は、表面が砂でざらついている状態なので、仕上げ加工も行います。
また、鋳造する金属の管理や、鋳型の製造も行います。手作業で行うこともあれば、機械を使用することもあり、時には機械のオペレーターの役割をすることもあります。
鋳造の種類
鋳造は、鋳物の使用用途に合わせてさまざまな材質や形の鋳型を使用します。鋳型の材質や形によって、鋳造の種類が異なります。
砂型鋳造法
砂でできた鋳型を使用する鋳造法です。そのまま砂を使用する生砂型鋳造法や、乾燥した砂を使用する乾燥型鋳造法があります。砂なのでコストが安く、鋳型を簡単に壊せる反面、大量生産には向きません。
金型鋳造法
金属でできた鋳型を使用する鋳造法です。代表的な鋳造法であるダイキャスト法や、鋳型に圧力をかける高圧・低圧鋳造法、重力鋳造法などがあります。くり返し鋳型が使用できるので、大量生産向きです。
精密鋳造法
金属と同じく、加熱すると液状になるロウやワックスを使用する鋳造方法です。まず、ロウなどで作りたい鋳型の原型を作り、その周りを石膏や砂で覆います。その後加熱すると、原型となったロウやワックスが流れ出し、石膏や砂の中に原型の空洞ができます。この空洞を鋳型として使用し、中に金属を流し込んで鋳造します。飛行機のエンジンからチタン製のゴルフヘッドまで、幅広い製品が作られています。
遠心鋳造法
鋳型を回しながら金属を流し込む、遠心力を利用した鋳造方法です。鋳型の形状が細かい時には、普通に金属を流し込んだだけでは細部まで行き渡らないことがありますが、回しながら金属を流し込めば、遠心力によって細部まで金属が行き渡ります。工芸品など繊細なデザインを持つ鋳物や、電車の車輪や水道管など一定の強度が必要なもの、筒状または円盤状の鋳物まで幅広く利用されています。
連続鋳造法
鉄の性質を利用した鋳造方法で、主に製鉄所で用いられています。溶けた鉄が固まる手前で一定の形の鉄片を作り出す方法で、「半分完成したもの」の状態で鉄を取り出せます。半製品にするのは、次の工程での加工がしやすくなる、鉄の中の不純物を取り除けるなどの目的があります。
シェルモールド鋳造法
貝の形をした鋳型を使用して行う鋳造方法です。砂型鋳造や精密鋳造など、幅広い鋳型の材質の選択が可能なのと、貝状なので通気性の良い中で鋳造ができます。自動車の部品等大量生産を行う時には適していますが、流し込む金属の量が制限されるので、大きな鋳物を作るのには適していません。
鋳物工の年収
鋳物工の平均年収は、2019年では男性が458万円、女性が338万円、男女計で454万円です。日本の労働者の平均年収が約436万円なので、平均よりは少し高めの傾向です。
鋳造の仕事で有利になる資格
鋳造の仕事をするのに、特に資格は必要ありません。ただ、厚生労働省が実施している技能検定「鋳造技能士」「金属溶解技能士」の資格を取得していると優遇されることが多く、転職等にも有利になります。
鋳造技能士とは
日本の国家資格である技能検定制度の一種で、都道府県職業能力開発協会が実施する、鋳造に関する学科および実技試験に合格した者をいいます。
鋳造技能士の等級
試験は、鋳鋼鋳物鋳造作業、鋳鉄鋳物鋳造作業、銅合金鋳物鋳造作業、軽合金鋳物鋳造作業に分かれます。
特級・・・鋳鋼鋳物鋳造作業、鋳鉄鋳物鋳造作業
1級・・・鋳鋼鋳物鋳造作業、鋳鉄鋳物鋳造作業、銅合金鋳物鋳造作業、軽合金鋳物鋳造作業
2級・・・鋳鋼鋳物鋳造作業、鋳鉄鋳物鋳造作業、銅合金鋳物鋳造作業、軽合金鋳物鋳造作業
3級・・・鋳鉄鋳物鋳造作業
鋳造技能士の受験資格
鋳造技能士の資格は3級から特級までの等級が存在し、等級ごとに必要となる実務経験年数が異なります。
特級・・・1級合格後5年
1級・・・2級合格後の場合、長期養成課程の指導員訓練修了は年数無し、専門課程又は特定専門課程の高度職業訓練修了・応用課程又は特定応用課程の高度職業訓練修了・長期課程又は短期養成課程の指導員訓練修了・職業訓練指導員免許取得は1年、それ以外の職業訓練歴、学歴、実務経験などは2年。
3級合格後の場合、長期養成課程の指導員訓練修了は年数無し、応用課程又は特定応用課程の高度職業訓練修了・長期課程又は短期養成課程の指導員訓練修了・職業訓練指導員免許取得は1年、専門課程又は特定専門課程の高度職業訓練修了は2年、それ以外の職業訓練歴、学歴、実務経験などは4年。
初めての場合、長期養成課程の指導員訓練修了は年数無し、応用課程又は特定応用課程の高度職業訓練修了・長期課程又は短期養成課程の指導員訓練修了・職業訓練指導員免許取得は1年、専門課程又は特定専門課程の高度職業訓練修了は3年、普通課程の普通職業訓練終了2,800時間以上・専修学校または各種学校卒業(厚生労働大臣が指定したものに限る)3,200時間以上・大学卒業/専修学校(大学院入学資格付与課程)卒業は4年、普通課程の普通職業訓練終了2,800時間未満・専修学校または各種学校卒業(厚生労働大臣が指定したものに限る)1,600時間以上・短大・高専・高校専攻科卒業
専修学校(大学編入資格付与課程)卒業は5年、短期課程の普通職業訓練終了700時間以上・専修学校または各種学校卒業(厚生労働大臣が指定したものに限る)800時間以上・専門高校卒業/専修学校(大学入学資格付与課程限)卒業は6年、実務経験のみは7年。
2級・・・3級合格後の場合は、実務経験は不要。
初めての場合、実務経験のみは2年、それ以外の職業訓練歴、学歴は実務経験は不要。
3級・・・実務経験は不要。
鋳造技能士の試験内容
特級実技試験
- 工程管理
- 作業管理
- 品質管理
- 原価管理
- 安全衛生管理
- 作業指導
- 設備管理
特級学科試験
- 工程管理
- 生産活動の流れ
- 生産の形態
- 工程管理の役割
- 日程計画
- 現品管理
- 進度管理
- 余力管理
- 在庫管理
- 作業管理
- 作業の標準化
- 方法研究
- 作業測定の方法
- 作業改善
- 品質管理
- 品質管理の考え方
- 統計の基礎知識
- 品質管理手法及びその活用
- 管理図の種類及びその活用
- 抜取検査の種類及びその活用
- 原価管理
- 原価管理の考え方
- 原価構成要素
- 原価低減及びその評価
- 安全衛生管理及び環境の保全
- 安全衛生管理
- 環境保全
- 公害防止
- 作業指導
- 教育訓練計画のたて方及び教育訓練の実施
- 仕事の教え方
- 改善の仕方
- 人の扱い方
- 教育訓練の方法
- 設備管理
- 設備管理の考え方
- 設備点検の方法
- 不良事項の原因及びその徴候
- 設備診断
- 設備と環境との関係
- 鋳造に関する現場技術
- 自動生産システム
- 自動生産システムの構成機器
- 機械加工の自動生産システム
- 材料
- 高度化処理
- 測定機器及び検査機器
1級鋳鉄鋳物鋳造作業
実技試験
- 製作等作業試験
- 製品 歩留り(製品重量/鋳込重量)、鋳造品の外観、鋳放し寸法
- 作業動作
- 作業態度
- 作業時間
- 鋳鉄鋳物鋳造作業
- 鋳造方案の決定
- 鋳型造型の段取り
- 鋳物砂の調砂
- 鋳型の造型及び補修
- 鋳込作業
- 鋳鉄品の破面検査及び外観検査
- 造型作業の工数見積もり
学科試験
- 鋳造一般
- 鋳型の種類及び用途
- 鋳型造型用の工具及び機械
- 鋳型の乾燥方法
- 鋳型の硬化方法
- 特殊鋳造法の種類
- 品質管理
- 機械工作法
- 模型の種類及び用途
- 工作測定の方法
- 工作機械の種類及び用途
- 溶接法
- 製図
- 日本産業企画に定める図示法及び材料記号
- 電気
- 電気用語
- 電気機械器具の使用方法
- 関係法規
- 環境基本法関係法令(鋳造作業に関する部分に限る。)
- 安全衛生
- 安全衛生に関する詳細な知識
- 鋳鉄鋳物鋳造作業法
- 鋳物砂原料の種類、性質及び用途
- 鋳物砂の性質、調砂及び試験
- 鋳造方案
- 鋳型造型作業の方法
- 塗型の効用及び塗型材の種類
- 鋳込作業の方法
- 鋳仕上げの方法
- 鋳鉄品の検査
- 鋳鉄品に生ずる欠陥の原因及びその防止方法
- 金属溶解炉の種類及び用途
- 溶解作業法
- 鋳鉄の種類、成分、性質及び用途
- 鋳鉄以外の金属材料の種類及び用途
- 鋳鉄品の熱処理
- 材料試験
- 2級鋳鉄鋳物鋳造作業
実技試験
- 製作等作業試験
- 製品 歩留り(製品重量/鋳込重量)、鋳造品の外観、鋳放し寸法
- 作業動作
- 作業態度
- 作業時間
- 鋳鉄鋳物鋳造作業
- 鋳造方案の決定
- 鋳型造型の段取り
- 鋳物砂の調砂
- 鋳型の造型及び補修
- 鋳込作業
学科試験
- 鋳造一般
- 鋳型の種類及び用途
- 鋳型造型用の工具及び機械
- 鋳型の乾燥方法
- 鋳型の硬化方法
- 品質管理
- 機械工作法
- 模型の種類及び用途
- 工作測定の方法
- 工作機械の種類及び用途
- 溶接法
- 製図
- 日本産業企画に定める図示法及び材料記号
- 電気
- 電気用語
- 電気機械器具の使用方法
- 関係法規
- 環境基本法関係法令(鋳造作業に関する部分に限る。)
- 安全衛生
- 安全衛生に関する詳細な知識
- 鋳鉄鋳物鋳造作業法
- 鋳物砂原料の種類、性質及び用途
- 鋳物砂の性質、調砂及び試験
- 鋳造方案
- 鋳型造型作業の方法
- 塗型の効用及び塗型材の種類
- 鋳込作業の方法
- 鋳仕上げの方法
- 鋳鉄品の検査
- 鋳鉄品に生ずる欠陥の原因及びその防止方法
- 金属溶解炉の種類及び用途
- 溶解作業法
- 鋳鉄の種類、成分、性質及び用途
- 鋳鉄以外の金属材料の種類及び用途
- 鋳鉄品の熱処理
- 材料試験
- 3級鋳鉄鋳物鋳造作業
実技試験
- 製作等作業試験
- 寸法精度
- できばえ
- 仕様誤り
- 作業態度
- 判断等試験
- 問題1:金属組織の判別
- 問題2:鋳型の名称
- 問題3:鋳造方案各部の名称
- ・鋳鉄鋳物鋳造作業
- 鋳型造型の段取り
- 鋳型の造型及び補修
- 鋳込作業
学科試験
- 鋳造一般
- 鋳型の種類及び用途
- 鋳型造型用の工具及び機械
- 機械工作法
- 模型の取扱い
- 工作測定の方法
- 電気
- 電気用語
- 電気機械器具の使用方法
- 安全衛生
- 安全衛生に関する詳細な知識
- 鋳鉄鋳物鋳造作業法
- 鋳物砂原料の種類、性質及び用途
- 鋳型各部の名称
- 鋳型造型作業の方法
- 塗型の効用及び塗型材の種類
- 鋳込作業の方法
- 鋳仕上げの方法
- 鋳鉄品に生ずる欠陥の原因及びその防止方法
- 金属溶解炉の種類及び用途
- 溶解作業法
- 鋳鉄の種類、成分、性質及び用途
1級鋳鋼鋳物鋳造作業
実技試験
- 製作等作業試験
- 製品採点 材料歩溜り、鋳造品の外部、できばえ、鋳放し寸法、鋳造品
- の内部
- 作業時間採点
- 作業態度採点
- 鋳鋼鋳物鋳造作業
- 鋳造方案の決定
- 鋳型造型の段取り
- 鋳物砂の調砂
- 鋳型の造型及び補修
- 鋳込作業
- 鋳鋼品の顕微鏡組織の判定及び外観検査
- 造型作業の工数見積り
学科試験
- 鋳造一般
- 鋳型の種類及び用途
- 鋳型造型用の工具及び機械
- 鋳型の乾燥方法
- 鋳型の硬化方法
- 特殊鋳造法の種類
- 品質管理
- 機械工作法
- 模型の種類及び用途
- 工作測定の方法
- 工作機械の種類及び用途
- 溶接法
- 製図
- 日本産業企画に定める図示法及び材料記号
- 電気
- 電気用語
- 電気機械器具の使用方法
- 関係法規
- 環境基本法関係法令(鋳造作業に関する部分に限る。)
- 安全衛生
- 安全衛生に関する詳細な知識
- 鋳鋼鋳物鋳造作業法
- 鋳物砂原料の種類、性質及び用途
- 鋳物砂の性質、調砂及び試験
- 鋳造方案
- 鋳型造型作業の方法
- 塗型の効用及び塗型材の種類
- 鋳込作業の方法
- 鋳仕上げの方法
- 鋳鋼品の検査
- 鋳鋼品に生ずる欠陥の原因及びその防止方法
- 金属溶解炉の種類及び用途
- 溶解作業法
- 鋳鋼の種類、成分、性質及び用途
- 鋳鋼以外の金属材料の種類及び用途
- 鋳鋼品の熱処理
- 材料試験
2級鋳鋼鋳物鋳造作業
実技試験
- 製作等作業試験
- 製品 歩留り(製品重量/鋳込重量)、鋳造品の外観、鋳放し寸法
- 作業動作
- 作業態度
- 作業時間
- 鋳鋼鋳物鋳造作業
- 鋳造方案の決定
- 鋳型造型の段取り
- 鋳物砂の調砂
- 鋳型の造型及び補修
- 鋳込作業
学科試験
- 鋳造一般
- 鋳型の種類及び用途
- 鋳型造型用の工具及び機械
- 鋳型の乾燥方法
- 鋳型の硬化方法
- 品質管理
- 機械工作法
- 模型の種類及び用途
- 工作測定の方法
- 工作機械の種類及び用途
- 溶接法
- 製図
- 日本産業企画に定める図示法及び材料記号
- 電気
- 電気用語
- 電気機械器具の使用方法
- 関係法規
- 環境基本法関係法令(鋳造作業に関する部分に限る。)
- 安全衛生
- 安全衛生に関する詳細な知識
- 鋳鋼鋳物鋳造作業法
- 鋳物砂原料の種類、性質及び用途
- 鋳物砂の性質、調砂及び試験
- 鋳造方案
- 鋳型造型作業の方法
- 塗型の効用及び塗型材の種類
- 鋳込作業の方法
- 鋳仕上げの方法
- 鋳鋼品の検査
- 鋳鋼品に生ずる欠陥の原因及びその防止方法
- 金属溶解炉の種類及び用途
- 溶解作業法
- 鋳鋼の種類、成分、性質及び用途
- 鋳鋼以外の金属材料の種類及び用途
- 鋳鋼品の熱処理
- 材料試験
1級非鉄金属鋳物鋳造作業
実技試験
- 製作等作業試験
- 製品 材料歩留り、鋳造品の外観、鋳放し寸法、内部検査(耐圧試験)
- 作業動作
- 作業態度
- 作業時間
- 計画立案等作業試験
- 非鉄金属鋳物鋳造作業
- 鋳造方案の決定
- 鋳型造型の段取り
- 鋳型の造型及び補修
- 鋳込作業
- 軽合金鋳物の外観検査
- 造型作業の工数見積もり
学科試験
- 鋳造一般
- 鋳型の種類及び用途
- 鋳型造型用の工具及び機械
- 鋳型の乾燥方法
- 鋳型の硬化方法
- 特殊鋳造法の種類
- 品質管理
- 機械工作法
- 模型の種類及び用途
- 工作測定の方法
- 工作機械の種類及び用途
- 溶接法
- 製図
- 日本産業企画に定める図示法及び材料記号
- 電気
- 電気用語
- 電気機械器具の使用方法
- 関係法規
- 環境基本法関係法令(鋳造作業に関する部分に限る。)
- 安全衛生
- 安全衛生に関する詳細な知識
- 非鉄金属鋳物鋳造作業法
- 鋳物砂原料の種類、性質及び用途
- 鋳物砂の性質、調砂及び試験
- 鋳造方案
- 鋳型造型作業の方法
- 塗型の効用及び塗型材の種類
- 鋳込作業の方法
- 鋳仕上げの方法
- 銅合金鋳物及び軽合金鋳物の検査
- 銅合金鋳物及び軽合金鋳物に生ずる欠陥の原因及びその防止方法
- 金属溶解炉の種類及び用途
- 溶解作業法
- 銅合金鋳物及び軽合金鋳物の種類、成分、性質及び用途
- 銅合金鋳物及び軽合金鋳物以外の鋳物材料の種類及び用途
- 銅合金鋳物及び軽合金鋳物の熱処理
- 材料試験
- 2級非鉄金属鋳物鋳造作業
実技試験
- 製作等作業試験
- 製品 材料歩留り、鋳造品の外観、鋳放し寸法、内部検査(耐圧試験)
- 作業動作
- 作業態度
- 作業時間
- 非鉄金属鋳物鋳造作業
- 鋳造方案の決定
- 鋳型造型の段取り
- 鋳型の造型及び補修
- 鋳込作業
学科試験
- 鋳造一般
- 鋳型の種類及び用途
- 鋳型造型用の工具及び機械
- 鋳型の乾燥方法
- 鋳型の硬化方法
- 品質管理
- 機械工作法
- 模型の種類及び用途
- 工作測定の方法
- 工作機械の種類及び用途
- 溶接法
- 製図
- 日本産業企画に定める図示法及び材料記号
- 電気
- 電気用語
- 電気機械器具の使用方法
- 関係法規
- 環境基本法関係法令(鋳造作業に関する部分に限る。)
- 安全衛生
- 安全衛生に関する詳細な知識
- 非鉄金属鋳物鋳造作業法
- 鋳物砂原料の種類、性質及び用途
- 鋳物砂の性質、調砂及び試験
- 鋳造方案
- 鋳型造型作業の方法
- 塗型の効用及び塗型材の種類
- 鋳込作業の方法
- 鋳仕上げの方法
- 銅合金鋳物及び軽合金鋳物の検査
- 銅合金鋳物及び軽合金鋳物に生ずる欠陥の原因及びその防止方法
- 金属溶解炉の種類及び用途
- 溶解作業法
- 銅合金鋳物及び軽合金鋳物の種類、成分、性質及び用途
- 銅合金鋳物及び軽合金鋳物以外の鋳物材料の種類及び用途
- 銅合金鋳物及び軽合金鋳物の熱処理
- 材料試験
鋳造技能士の勉強方法
主に、過去に出題された試験問題集を解きましょう。試験では、過去に出題された問題と類似する問題がよく出題されるので、試験問題集を使った勉強はおすすめです。
過去の試験問題集は販売されているので、ネット通販などで購入して自主学習を続けていきましょう。
鋳造技能士の資格取得におすすめの人
鋳造に関する仕事に携わっている方の他、技術者としてキャリアアップを目指している方、他の業種から鋳造業界への転職を検討している方にもおすすめです。
また、将来的に指導者として活躍したい方にもおすすめの資格です。
鋳造技能士の資格取得のメリット
鋳造技能士の資格を取得すれば、国家資格であるため、鋳造のスペシャリストとして名乗ることができます。
この資格を保有した者が会社にいるということでも、会社にとって大きなメリットになり、本人にとっても評価が上がるきっかけとなります。キャリアアップはもちろん、昇給・昇格にもプラス評価を受けやすくなります。
金属溶解技能士とは
国家資格である技能検定制度の一種で、都道府県知事が実施する、金属溶解に関する学科及び実技試験に合格した者をいいます。
金属溶解技能士の等級
試験は、鋳鉄溶解作業と鋳鋼溶解作業、軽合金溶解炉溶解の3種類に分かれます。
1級・・・鋳鉄溶解作業、鋳鋼溶解作業、軽合金溶解炉溶解
2級・・・鋳鉄溶解作業、鋳鋼溶解作業、軽合金溶解炉溶解
金属溶解技能士の受験資格
金属溶解技能士の資格は2級から1級までの等級が存在し、等級ごとに必要となる実務経験年数が異なります。
1級・・・2級合格後の場合、長期養成課程の指導員訓練修了は年数無し、専門課程又は特定専門課程の高度職業訓練修了・応用課程又は特定応用課程の高度職業訓練修了・長期課程又は短期養成課程の指導員訓練修了・職業訓練指導員免許取得は1年、それ以外の職業訓練歴、学歴、実務経験などは2年。
初めての場合、長期養成課程の指導員訓練修了は年数無し、応用課程又は特定応用課程の高度職業訓練修了・長期課程又は短期養成課程の指導員訓練修了・職業訓練指導員免許取得は1年、専門課程又は特定専門課程の高度職業訓練修了は3年、普通課程の普通職業訓練終了2,800時間以上・専修学校または各種学校卒業(厚生労働大臣が指定したものに限る)3,200時間以上・大学卒業/専修学校(大学院入学資格付与課程)卒業は4年、普通課程の普通職業訓練終了2,800時間未満・専修学校または各種学校卒業(厚生労働大臣が指定したものに限る)1,600時間以上・短大・高専・高校専攻科卒業
専修学校(大学編入資格付与課程)卒業は5年、短期課程の普通職業訓練終了700時間以上・専修学校または各種学校卒業(厚生労働大臣が指定したものに限る)800時間以上・専門高校卒業/専修学校(大学入学資格付与課程限)卒業は6年、実務経験のみは7年。
2級・・・実務経験のみは2年、それ以外の職業訓練歴、学歴、実務経験などは不要。
金属溶解技能士の試験内容
1級鋳鉄溶解作業
実技試験・製作等作業試験
- 築炉作業全般(チェックリスト)採点
- 寸法精度採点
- 充てん密度採点
- 作業時間採点
- 判断等試験(組織判定)
- 計画立案等作業試験
- 鋳鉄溶解作業
- 溶解計画の作成
- 装入材料の配合
- 操炉
- 炉前試験
- 鋳鉄の顕微鏡組織の判定
- キュポラ、誘導炉及びとりべの築炉及び補修溶解作業記録の作成
学科試験・金属溶解炉一般
- 金属溶解炉の種類及び用途
- とりべの種類及び構造
- 耐火材料の種類及び用途
- 品質管理
- 品質管理用語
- 材料試験
- 材料試験の種類、目的及び方法
- 機械工作法
- 鋳造作業
- その他の工作法
- 製図
- 日本産業規格に定める図示法及び材料記号
- 電気
- 電気用語
- 電気機械器具の使用方法
- 安全衛生
- 安全衛生に関する詳細な知識
- 鋳鉄溶解作業法
- キュポラの構造及び機能
- 誘導炉の構造及び機能
- 鋳鉄の種類、組織、性質及び用途
- 鋳鉄以外の金属材料の種類及び用途
- 装入材料及びその配合
- キュポラ及び誘導炉の操業方法
- 炉内反応
- 炉前試験
- キュポラ、誘導炉及びとりべの築炉方法及び補修方法
2級鋳鉄溶解作業
実技試験
- 製作等作業試験
- 築炉作業全般(チェックリスト)採点
- 寸法精度採点
- 充てん密度採点
- 作業時間採点
- 計画立案等作業試験
- 鋳鉄溶解作業
- 装入材料の配合
- 操炉
- 炉前試験
- キュポラ、誘導炉及びとりべの築炉及び補修溶解作業記録の作成
学科試験
- 金属溶解炉一般
- 金属溶解炉の種類及び用途
- とりべの種類及び構造
- 耐火材料の種類及び用途
- 材料試験
- 材料試験の種類、目的及び方法
- 機械工作法
- 鋳造作業
- その他の工作法
- 製図
- 日本産業規格に定める図示法及び材料記号
- 電気
- 電気用語
- 電気機械器具の使用方法
- 安全衛生
- 安全衛生に関する詳細な知識
- 鋳鉄溶解作業法
- キュポラの構造及び機能
- 誘導炉の構造及び機能
- 鋳鉄の種類、組織、性質及び用途
- 鋳鉄以外の金属材料の種類及び用途
- 装入材料及びその配合
- キュポラ及び誘導炉の操業方法
- 炉内反応
- 炉前試験
- キュポラ、誘導炉及びとりべの築炉方法及び補修方法
1級鋳鋼溶解作業
実技試験
- 製作等作業試験
- 装入材料の選定
- 成分調整
- 判断等試験
- 試料の判定
- 顕微鏡写真の判定
- 計画立案等作業試験
- 鋳鋼溶解作業
- 溶解計画の作成
- 装入材料の配合
- 操炉
- 炉前試験
- 鋳鋼の顕微鏡組織の判定
- 誘導炉及びとりべの築炉及び補修
- 溶解作業記録の作成
学科試験
- 金属溶解炉一般
- 金属溶解炉の種類及び用途
- とりべの種類及び構造
- 耐火材料の種類及び用途
- 品質管理
- 品質管理用語
- 材料試験
- 材料試験の種類、目的及び方法
- 機械工作法
- 鋳造作業
- その他の工作法
- 製図
- 日本産業規格に定める図示法及び材料記号
- 電気
- 電気用語
- 電気機械器具の使用方法
- 安全衛生
- 安全衛生に関する詳細な知識
- 鋳鋼溶解作業法
- アーク炉の構造及び機能
- 誘導炉の構造及び機能
- 鋼の種類、組織、性質及び用途
- 鋼以外の金属材料の種類及び用途
- 装入材料及びその配合
- アーク炉の操業方法
- 誘導炉の操業方法
- アーク炉の炉内反応
- 誘導炉の炉内反応
- 炉前試験
- アーク炉、アーク炉およびとりべの築炉方法及び補修方法
2級鋳鋼溶解作業
実技試験
- 製作等作業試験
- 装入材料の選定
- 成分調整
- 判断等試験
- 試料の判定
- 計画立案等作業試験
- 鋳鋼溶解作業
- 装入材料の配合
- 操炉
- 炉前試験
- 誘導炉及びとりべの築炉及び補修
- 溶解作業記録の作成
学科試験
- 金属溶解炉一般
- 金属溶解炉の種類及び用途
- とりべの種類及び構造
- 耐火材料の種類及び用途
- 材料試験
- 材料試験の種類、目的及び方法
- 機械工作法
- 鋳造作業
- その他の工作法
- 製図
- 日本産業規格に定める図示法及び材料記号
- 電気
- 電気用語
- 電気機械器具の使用方法
- 安全衛生
- 安全衛生に関する詳細な知識
- 鋳鋼溶解作業法
- アーク炉の構造及び機能
- 誘導炉の構造及び機能
- 鋼の種類、組織、性質及び用途
- 鋼以外の金属材料の種類及び用途
- 装入材料及びその配合
- アーク炉の操業方法
- 誘導炉の操業方法
- アーク炉の炉内反応
- 誘導炉の炉内反応
- 炉前試験
- アーク炉、アーク炉およびとりべの築炉方法及び補修方法
1級軽合金溶解炉溶解作業
実技試験
- 製作等作業試験
- 溶解作業
- 溶湯測温
- ガス量判定
- 介在物判定(破面検査)
- 鋳型温度測定
- 脱ガス処理
- 機械的性質検査
- 作業時間
- 判断等試験
- 課題1:材料判別
- 課題2:合金材質判別
- 課題3:耐火物・断熱材判別
- 計画立案等作業試験
- 軽合金溶解炉溶解作業
- 溶解計画の作成
- 装入材料の配合
- 操炉
- 炉前試験
- 溶解炉及びとりべの築炉及び補修
- 溶解作業記録の作成
学科試験
- 金属溶解炉一般
- 金属溶解炉の種類及び用途
- とりべの種類及び構造
- 耐火材料の種類及び用途
- 品質管理
- 品質管理用語
- 材料試験
- 材料試験の種類、目的及び方法
- 機械工作法
- 鋳造作業
- その他の工作法
- 製図
- 日本産業規格に定める図示法及び材料記号
- 電気
- 電気用語
- 電気機械器具の使用方法
- 安全衛生
- 安全衛生に関する詳細な知識
- 軽合金溶解炉溶解作業法
- 溶解炉の構造及び機能
- 軽合金の種類、組織、性質及び用途
- 軽合金以外の金属材料の種類及び用途
- 装入材料及びその配合
- 溶解炉の操業方法
- 炉内反応
- 炉前試験
- 溶解炉及びとりべの築炉方法及び補修方法
2級軽合金溶解炉溶解作業
実技試験
- 製作等作業試験
- 溶解作業
- 溶湯測温
- ガス量判定
- 鋳型温度測定
- 脱ガス処理
- 機械的性質検査
- 作業時間
- 判断等試験
- 課題1:材料判別
- 課題2:合金材質判別
- 課題3:耐火物・断熱材判別
- 計画立案等作業試験
- 軽合金溶解炉溶解作業
- 装入材料の配合
- 操炉
- 炉前試験
- 溶解炉及びとりべの築炉及び補修
- 溶解作業記録の作成
学科試験
- 金属溶解炉一般
- 金属溶解炉の種類及び用途
- とりべの種類及び構造
- 耐火材料の種類及び用途
- 材料試験
- 材料試験の種類、目的及び方法
- 機械工作法
- 鋳造作業
- その他の工作法
- 製図
- 日本産業規格に定める図示法及び材料記号
- 電気
- 電気用語
- 電気機械器具の使用方法
- 安全衛生
- 安全衛生に関する詳細な知識
- 軽合金溶解炉溶解作業法
- 溶解炉の構造及び機能
- 軽合金の種類、組織、性質及び用途
- 軽合金以外の金属材料の種類及び用途
- 装入材料及びその配合
- 溶解炉の操業方法
- 炉内反応
- 炉前試験
- 溶解炉及びとりべの築炉方法及び補修方法
金属溶解技能士の勉強方法
主に、過去に出題された試験問題集を解きましょう。試験では、過去に出題された問題と類似する問題がよく出題されるので、試験問題集を使った勉強はおすすめです。
過去の試験問題集は販売されているので、ネット通販などで購入して自主学習を続けていきましょう。
金属溶解技能士の資格取得におすすめの人
鋳造に関する仕事に携わっている方の他、技術者としてキャリアアップを目指している方、他の業種から鋳造業界への転職を検討している方にもおすすめです。
また、将来的に指導者として活躍したい方にもおすすめの資格です。
金属溶解技能士の資格取得のメリット
金属溶解技能士の資格を取得すれば、国家資格であるため、鋳造のスペシャリストとして名乗ることができます。
この資格を保有した者が会社にいるということでも、会社にとって大きなメリットになり、本人にとっても評価が上がるきっかけとなります。キャリアアップはもちろん、昇給・昇格にもプラス評価を受けやすくなります。
鋳造の仕事でつくられるモノとは
自動車
快適な運転や安全を守る自動車部品の製造
鋳造の仕事により、自動車の組立に必要な金属部品やブレーキ部品が製造されます。その中でもブレーキ部品は、ドライバーや同乗者の安全を守る重要保安部品です。自動車部品の鋳造により、快適な運転や安全が守られます。
電車
多くの乗客の安全を守るブレーキ部品の製造
電車や新幹線など、多くの人を乗せる乗り物のブレーキ部品を製造する仕事も、鋳造の仕事にはあります。乗客の安全を守るために、緊急時にもしっかり作動するよう、高い品質と信頼性を求められる重要な部品です。
重機
重機の心臓部である油圧部品を製造
レバー1本で大きなパワーを発揮する重機を支えているのが油圧部品です。油圧部品は、建設機械の心臓部とも言える複雑な内部形状をしており、超高圧力に耐える品質が求められます。そして、安全な運転に欠かせないこの油圧部品を、鋳造の仕事により支えています。
取材協力・監修者:三陽工業株式会社
「人の無限の可能性」を原動力に、日本のものづくりの現場を元気にする
三陽工業株式会社は、1980年・昭和55年に明石市にて設立以来、ニッポンのものづくり産業の中で事業を推進し続け、現在では全国35の拠点をベースに事業を展開している企業です。
「人の無限の可能性」という言葉を胸に、働く社員一人ひとりの中に秘めている可能性を「三陽工業という働き方」で引き出し、日本のものづくりに貢献し続けてきました。頑張る人が報われるという当たり前の状況を作り出すため、さまざまな環境を整備している点が社員からも好評を得ています。
役職・部署を希望してプレゼンを行うことで希望が叶うチャンスを与えられる「立候補制度」や、さまざまな種類の表彰制度など、社員一人ひとりの頑張りが必ず形になる環境の整備に力を入れています。