セラミック製造工
幅広い製品に使用されるセラミック素材。そんなセラミックを作りだすセラミック製造工は、日本の産業に欠かせない仕事の1つ。なかなか知られていないセラミック製造工の仕事内容や年収、将来性などについてご説明します。
取材協力:三陽工業株式会社
引用元:三陽工業株式会社公式HP(http://sanyou-ind.co.jp/)「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」
- 三陽工業社員インタビュー
日本の工業界を代表する数多の企業に優秀な正社員エンジニアを派遣させている三陽工業株式会社に取材・監修協力を得ました。「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」をスローガンに掲げる同社での、ものづくりの楽しさや喜び、やりがい、誇り…、そして今後の展望を語っていただきました。
セラミック製造工の仕事内容
セラミックは非金属の焼き物の総称です。古くから作られてきた陶磁器・セメント・ガラスから、半導体や電子部品、人工骨など最先端技術に関わる素材もセラミックに分類されます。
このようにセラミックの定義は非常に広いのですが、求人で募集されているのは、主に製造スタッフと組み立てスタッフ、検品スタッフの3種類。気になるそれぞれの仕事内容について、詳しくご説明いたします。
セラミック製造スタッフの仕事内容
セラミック製品製造の工程は、大きく分けて原料の調合・成形・焼成・仕上げの4つ。工場によって作業員が対応する工程は異なっており、作業に慣れればすべての工程を任せられる場合もあります。
原料の調合や成形・焼成といった工程は、ほとんどの工場で機械が行います。製造スタッフは原料の投入・成形された製品の洗浄・バリ取り・研磨・外観を始め製品のチェック業務を担当。工程ごとに作業内容が異なるため、慣れない内は作業内容を覚えるのに苦労します。しかし、慣れればさまざまな工程に携われるので、ベルトコンベアでの単純作業とは異なり飽きずに働けます。
セラミック製品組み立てスタッフの仕事内容
セラミックでできた製品の製造を行う工場で、組み立てスタッフの求人が出されます。仕事内容は名前の通り、セラミック製の部品を組み立てること。部品のカットや接着作業など、製品によって組み立てでの作業内容は細かく変わります。
セラミック製品検品スタッフの仕事内容
検品スタッフの仕事内容は、製造されたセラミック製品のヒビ・キズ・汚れなどを調べることです。ラインで流れてくる製品1つひとつを素早くチェックし、問題があればラインから外す、またはその場で修繕加工をする、といった対応をとります。
工場によっては、検品後に箱詰め・梱包作業を行う場合もあります。
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働き方や仕事内容について詳しく
年収
セラミックはさまざまな業界のいろいろな用途の製品に使われており、それぞれのメーカー等でスタッフを雇用しているケースが少なくありません。そのため、セラミック製造工という括りで年収を見ることは困難といえます。また、厚生労働省の職業分類表にセラミック製造工という名称はなく、ファインセラミックス製品製造工はあるものの、ファインセラミックスはセラミックの一部です。ちなみに、各社のセラミック製造関連の求人状況から推測されるセラミック製造工の年収は、200万円程度から1,000万円クラスまで幅があります。この差は企業による違い、能力や役職によるものもあるでしょうが、製造工程の中でも設計や開発に携わる技術者と製造作業の差でもあるようです。ちなみに、求人ベースで1,000万円が示されているのは京セラなどの大手メーカーばかりだといえます。
参照元:インディード(https://jp.indeed.com/%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E8%A3%BD%E5%93%81-%E8%A3%BD%E9%80%A0%E9%96%A2%E9%80%A3%E3%81%AE%E6%B1%82%E4%BA%BA?advn=6343696730190667&vjk=526b359079d70772)
将来性
セラミック素材の需要が高まっている分野といえば、自動車産業と半導体産業です。自動車や半導体に使われるセラミック製品を作る工場であれば、将来性があるといえるでしょう。
また、セラミック素材の中でも、現在注目が集まっている「ファインセラミックス」に関する仕事も、将来性が見込めます。
ファインセラミックスは、簡単にいえばより高純度に精製されたセラミック素材のこと。複雑かつ精密な工程で製造されたセラミック素材は、これまでのセラミック素材よりも高度な機能を持つようになります。現在ではスマートフォンや自動車に欠かせない素材となり、さらに多くの分野で需要が拡大することが見込めるため、ファインセラミックスに関わる工場は将来性のある工場といえるでしょう。
セラミック製造工になるには
製造工になるには、セラミックを製造している工場の求人に応募するのが1番の近道。資格や経験を問わない求人も多いので、希望する条件に合った求人に応募するとよいでしょう。
日本のものづくりを支える仕事
セラミックは金属・有機材料と並ぶ「3大材料」と呼ばれる素材です。幅広い分野で用いられる素材だからこそ、セラミック製造の仕事は日本の製造業を支える重要な仕事といえるでしょう。
「色々な人の役に立つ仕事をしたい」と考えている人であれば、このセラミック製造工の仕事はやりがいをもって働ける仕事となるかもしれません。
未経験OK!三陽工業株式会社のセラミック製造工の求人例
2021年7月時点、三陽工業では該当の求人がありませんでした。
取材協力・監修者:三陽工業株式会社
引用元:三陽工業株式会社公式HP(http://sanyou-ind.co.jp/)
※画像をクリックするとHPにリンクします
「人の無限の可能性」を原動力に、日本のものづくりの現場を元気にする
三陽工業株式会社は、1980年・昭和55年に明石市にて設立以来、ニッポンのものづくり産業の中で事業を推進し続け、現在では全国35の拠点をベースに事業を展開している企業です。
「人の無限の可能性」という言葉を胸に、働く社員一人ひとりの中に秘めている可能性を「三陽工業という働き方」で引き出し、日本のものづくりに貢献し続けてきました。頑張る人が報われるという当たり前の状況を作り出すため、さまざまな環境を整備している点が社員からも好評を得ています。
役職・部署を希望してプレゼンを行うことで希望が叶うチャンスを与えられる「立候補制度」や、さまざまな種類の表彰制度など、社員一人ひとりの頑張りが必ず形になる環境の整備に力を入れています。