クレーン運転士
クレーン運転士とは
建設現場や工場には、資材や製品を運搬するためにクレーンも設置されています。クレーンの操作には、危険も伴うため専門的かつ正しい知識と技術を身に付けていなければいけません。そこで、クレーンの操作には、「クレーン運転士」という資格が設けられています。
クレーン運転士は、4種類の免許に分かれています。移動式クレーン運転士免許、クレーン・デリック運転士免許(床上運転式クレーン限定)、クレーン・デリック運転士免許 (クレーン限定)、クレーン・デリック運転士免許(限定なし)に分かれていて、クレーン・デリック運転士免許(限定なし)のみデリックも操作することができます。クレーン・デリック運転士免許 (クレーン限定)は、デリックを除くつり上げ荷重5トン以上のクレーンを操作可能です。
そして、クレーン・デリック運転士免許(床上運転式クレーン限定)は床上で移動し、つり上げ荷重5トン以上のクレーンを操作できる免許です。また、操作スイッチの設置位置および仕組みの異なる運転式と操作式どちらも扱うことができます。移動式クレーン運転士免許は、いわゆるクレーン車などといった移動装置に設置されたクレーンを扱える免許です。
クレーン運転士が役に立つものづくりの仕事は?
ものづくりの現場においてクレーンは、人力で持ち上げたり運搬したりできない部材や資材、製品などを運搬するために必要です。さらにクレーン運転士の資格を保有している作業員でなければ、クレーンを操作できません。
このような要素を考慮するとクレーン運転士は、工場で働く方にとって役に立つ資格といえるのではないでしょうか。製造業への就職を考えている方の中で、重量物の運搬を軸にした仕事に関心を持っている方は、クレーン運転士の資格取得も検討するのが大切です。
クレーン運転士の難易度は?
クレーン運転士は、自動車免許のように筆記試験と実技試験に合格する必要があります。ただし、指定の教習所へ通うと実技試験を免除できるので、資格取得しやすいといえます。受験資格に関しては、学歴や実務経験など定められていません。本人確認書類を提出できれば、試験を受けることができます。
教習所で筆記や実技に関する講習を受ける場合は、一般的に7日~10日程度で卒業および資格取得可能なので、比較的取得しやすいといえます。
クレーン運転士の取得方法は?
指定の教習所へ通い試験を受験もしくは、安全衛生技術センターで試験を受ける方法があります。教習所へ通う場合は、学科と実技に関する講習を受講したのち、試験を受ける流れです。安全衛生技術センターには、講習会などありません。
筆記試験の合格ラインは、移動式クレーン運転士免許、クレーン・デリック運転士免許ともに約60%以上の正答率、実技試験は40点以下の減点となっています。難関資格ではありませんので、未経験からでも取得を目指すことはできます。
取材協力・監修者:三陽工業株式会社
引用元:三陽工業株式会社公式HP(http://sanyou-ind.co.jp/)
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