航空機組立工
国内外への旅行や出張といった人の移動から、貨物を運び物流を支えている航空機ですが、自動車の生産方式と異なる部分があることをご存知でしょうか。
航空機は自動車と違いベルトコンベアによる大量生産方式をとらず、人の手で外装や内装を行い、エンジンやその他部品を組み立てていきます。その航空機を組み立てにかかわっているのが航空機組立工です。
今回は、航空機組立工の仕事内容や勤務スケジュール、年収や航空機組立工として働く方法についてご紹介します。
取材協力:三陽工業株式会社
「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」
- 三陽工業社員インタビュー
日本の工業界を代表する数多の企業に優秀な正社員エンジニアを派遣させている三陽工業株式会社に取材・監修協力を得ました。「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」をスローガンに掲げる同社での、ものづくりの楽しさや喜び、やりがい、誇り…、そして今後の展望を語っていただきました。
航空機組立工の仕事内容
航空機組立工の仕事は、航空機を構成している数百万個の部品を設計図の通りに組み立てたり部品を製造したりすることです。円筒形の部品であれば大型旋盤で形状を作り、プレス機で金属を曲げたり溶接を行ったりとさまざまな機械加工を行うのも作業内容の一つ。
また部品を組み立てる際は、リベットやボルト、ナットで接合したり溶接したりといった作業も行い、内装関係に携わる場合は配線や電子回路に関する知識も必要になります。
リベット打ちだけでも長時間の作業となるため、高い集中力と体力が求められます。航空機組立工と一口に言っても、その作業内容はただ用意された部品を組み立てるだけではなく、部品加工や接合、塗装など幅広く担当する点を覚えておきましょう。
年間定着率92%を実現!
三陽工業採用HPで
働き方や仕事内容について詳しく
航空機組立工の勤務スケジュール
部品の切削加工や放電加工、プレス加工、組み立て、塗装など仕事内容によって勤務体系は変わります。部品加工を中心とした仕事は、8時30分~17時前後の日勤体系のみの場合もあるようです。
航空機の組み立てに関する作業は、早番・遅番・夜勤のシフト制で働くケースも。どの仕事内容でも基本的に工場内で作業を行うため、屋内作業が中心です。
年収
航空機組立工の年収は、1年目や未経験からの転職であれば年収220~300万円台。勤務年数や事業規模に応じて年収400万円や600万円まで幅があるので、高年収を目指す場合大手企業への就職を目指してキャリアを積むのがいいでしょう。
将来性
航空機は人や物を運ぶために欠かせない、今後も需要の絶えない業界と考えられます。航空機の部品製造や加工、組み立て、塗装など、どの仕事も手作業の工程が必要であるため、航空機組立工は、長期的に需要のある仕事といえるでしょう。
航空機組立工になるには
航空機組立工になるには、具体的にどの工程に携わりたいのか、仕事内容を確認するのが大切です。たとえばリベット打ちをはじめとしたエア工具による組み立て作業から始める場合は、特に資格などは不要で、未経験から始められる仕事もあります。
航空機組立工は、金属を扱うため体力も重要な要素なので、体力づくりを始めるのもおすすめです。
まとめ
航空機の発展によって、誰もが国内から海外まで自由に行き来できるようになりました。安全なフライトには優れたパイロットや管制官、そして、乗り物そのものを作るために、高度な技を持った技術者が欠かせません。航空機組立工には未経験者でもチャレンジできる分野があるので、関心のある方は求人を確認してみましょう。
取材協力・監修者:三陽工業株式会社
「人の無限の可能性」を原動力に、日本のものづくりの現場を元気にする
三陽工業株式会社は、1980年・昭和55年に明石市にて設立以来、ニッポンのものづくり産業の中で事業を推進し続け、現在では全国35の拠点をベースに事業を展開している企業です。
「人の無限の可能性」という言葉を胸に、働く社員一人ひとりの中に秘めている可能性を「三陽工業という働き方」で引き出し、日本のものづくりに貢献し続けてきました。頑張る人が報われるという当たり前の状況を作り出すため、さまざまな環境を整備している点が社員からも好評を得ています。
役職・部署を希望してプレゼンを行うことで希望が叶うチャンスを与えられる「立候補制度」や、さまざまな種類の表彰制度など、社員一人ひとりの頑張りが必ず形になる環境の整備に力を入れています。