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製薬工

薬剤は我々の生活に欠かせないもの。軽いものでは風邪薬や痛み止めに整腸剤、重いものだと抗がん剤など多種多様な薬剤が、広く日本では用いられています。普段はあまり意識しませんが、それらの薬剤は私たちの健康を維持する上でなくてはならない大切なものです。もし薬剤が正しく加工されていなければ、病気が治らず悪化したり、最悪死に至ることもあるでしょう。製薬工とは、これら薬剤を適切に製品として加工する重要な仕事です。ここでは製薬工の年収や仕事内容など詳しく紹介していきます。

製薬工の仕事内容

製薬工とは、薬剤の原料を加工し製品化する仕事であり、基本的には製薬工場で勤務しています。製薬工場で薬剤を製品化する課程として、主に3工程に分けることができるでしょう。

これらの工程はオートメーション化されているため、手作業で何かを行うことはほとんどありません。機械によって作業が進んでいくため、製薬工は身体的な重労働を行うケースは少ないでしょう。よって主な業務は、機械が正常に動いているかどうか、品質がキープできているかどうかなど、常に人の目で確認しなければならないようなチェック業務などです。

よく製薬工=薬剤を開発する人と思われがちですが、実は全く違います。もちろん製薬会社や製薬工場では新薬の開発やジェネリック医薬品の研究・改良などを行う部署もあり、私たちの未来を担う重要な仕事です。ただ開発関係を行うのは薬剤師の資格を有しているものなので、開発職に就きたいと考えている方は、薬学部に6年間通い国家試験を合格することが必要になってきます。ただ薬剤師の中でも研究・開発は非常に人気の高い職業とされており、なかなか厳しい道のりになるのは間違いないでしょう。

年収

製薬工の月収は20万円~40万円程度であり、年収は400万円から500万円程度とされています。たとえば大手製薬会社のひとつである中外製薬工業株式会社であれば、初任給で大学卒なら23万円程度、大学院卒で25万円程度の月収になっています。高卒でも製薬工になれると考えれば、決して年収が低いとは言えないでしょう。一般的なものづくりの仕事とは異なり、人の生命に直接的に関わる仕事のため、年収は高い傾向にあります。

また製薬工としての勤務条件は非常に良いとも言われています。というのも、北馬となる工場の稼働時間は基本厳密に定められているケースがほとんどだからです。そのため勤務時間もそれに合わせてピッタリと終了し、定時に帰宅できるでしょう。ただ製造ノルマという問題もあり、もしも製造数が不足している場合には残業や休日出勤などで追加製造を行うことも。そういったケースは稀ですが、時々は残業や休日出勤を覚悟しておいた方がいいでしょう。

特定した繁盛期などがある業種ではないため、常に仕事量は変わりません。そのため性別に関係なく働きやすい職場環境ではないでしょうか。

将来性

私たちが健全な生活を営むためには、薬剤は重要になってきます。そんな薬剤を適切に製造できるように見守っている製薬工の仕事が将来失われるといったことは考えにくいでしょう。今後も新しい薬剤が開発され、それらの新薬を医薬品として届けるために製薬工は必要不可欠な職業と言えます。

ただ機械化が進んでいくことにより、今後製薬工としての仕事が徐々に減っていくことは否定できません。今後は製薬工の募集人数が減少することも考えられるでしょう。

さらに近年製薬会社では、企業合併が盛んに行われています。たとえば最大大手ともいわれる武田薬品は、10年間で10社の買収を行っています。こういった流れは今後も加速すると考えられているようです。それは新規参入を行う際の教育コストや時間を削減できる、方向性の強化などが理由に挙げられるでしょう。もちろん買収や合併が行われたからと言って仕事が必ず失われるわけではありません。ただ企業の状況次第では考えられるため、就職する前に企業の経営状態なども把握しておいた方が良いでしょう。ベンチャー企業も躍進してきているので、どんな企業なのかしっかり見極めてくださいね。

製薬工になるには

製薬工は様々な薬品を取り扱うため、専門資格が必要と思われがちですが、就職するときには資格は要りません。基本的に求められる技能に高い専門性はないため、高卒で就職することも可能です。その場合、就職し、研修期間などで必要な知識を身に付けると言った流れになります。

ただし薬剤を作る仕事のため生物や化学、工学などの知識は一定以上必要になってくるでしょう。そのため、こういった分野を得意としている人が就職活動に有利に働きます。また生命にかかわる重要な薬品を取り扱っているため、正確な作業が求められており、高い集中力も必要です。さらに機械が正しく動いているかどうかなど細かなデータをチェックする業務もあり、こういった作業が得意という方が向いていると言えます。

また製薬工は、就職したのちも常に新しい薬品や薬剤について学ぶことが沢山あります。それらの知識を取り入れなければ、作業にだんだんとついていけなくなる可能性もあるでしょう。そのため、業界に関心を持っている人の方が適しています。

また、身だしなみに気を使えるのも最低限の条件です。ホコリや塵などで薬剤の質が落ちてしまうため、製薬工場はクリーンな環境でなければいけません。そのため製薬工に求められる最低条件は、まず何よりも身だしなみが整っているかどうか。いつもボサボサ頭や不潔な格好をしているのであれば、それだけで製薬工には向いていないと判断されかねません。そのため製薬工になるためには身だしなみには注意を払うようにしましょう。

まとめ

 

私たちの健康な身体を作る薬剤に携われる仕事が製薬工。厳密に薬剤が作られているかどうかチェックすることが重要な仕事になってきます。なるのに専門的な資格は必要ありませんが、医療業界は日進月歩で新しい薬品や薬剤が開発されており、それらの知識を把握していなければ適切な薬剤を作り出すことができません。そのため就職してからも日々勉強することが大切になってきます。もちろんクリーンな工場で仕事を行うため、身だしなみも重要なポイント。もし誰かの命を守るための薬の製造に関わりたいと考えているのなら、製薬工という道も一つの手段かもしれませんよ。

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