カメラ組立工
カメラ組立工は、扱う部品のほとんどが0.02ミリ以内の許容誤差で作られている精密な部品です。精密機械部品は、正確な組立技術によってはじめてその性能を発揮することができるもので、カメラ組立工はその大変重要な役割を担っている重要な仕事です。
では、カメラ組立工とは具体的にどのような仕事なのか、仕事内容や年収、将来性など、気になる情報についてまとめました。
取材協力:三陽工業株式会社
「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」
- 三陽工業社員インタビュー
日本の工業界を代表する数多の企業に優秀な正社員エンジニアを派遣させている三陽工業株式会社に取材・監修協力を得ました。「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」をスローガンに掲げる同社での、ものづくりの楽しさや喜び、やりがい、誇り…、そして今後の展望を語っていただきました。
カメラ組立工の本音・口コミ
カメラ組立工のやりがいや将来性とは?実際にカメラ組立工として働いた経験を持つ方の本音・口コミを紹介します。
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働き方や仕事内容について詳しく
カメラ組立工の仕事内容
仕事内容
カメラ組立工の仕事は、高級機では2500点もの機械部品、ガラス部品、電気部品を組み合わせ、正確な作業手順に従って、ねじ締めやかしめ、接着、給油などの作業を行います。最近では、従来の銀塩フィルムを使用しているカメラに代わり、CCD、電子メモリなど、電子機構による露光・記録を行うデジタルカメラがほとんどです。カメラ組立工には、毎日予定された台数の組立を、決められた作業方法と手順で、正確にムラなく続けられる忍耐力が求められます。昭和50年から開始された光学機器組立作業の技能検定や、ハンダ付け作業に関連する鉛作業主者、有機溶剤の使用状態を管理する有機溶剤作業主任者など、カメラ組立工に関連した資格を取得しておくと仕事にも役立ちますし、知識を深めることができます。
カメラ組立工に求められるもの
カメラ組立工が扱うパーツ作りは、そのほとんどがコンピュータで精密なプログラミングを行うことによって製造されますが、部品の組み立ては、カメラ組立工による手作業。最終的には、ベテランのカメラ組立工により、慎重な検査を行います。カメラ組立工になるために特に必要な資格はありませんが、カメラ組立工養成の専門スクールなどがありますので、そこでねじ締め、かしめなどのカメラの組立てに必要な専門技術や知識を学ぶ人もいます。一般的に、カメラメーカーに就職し、カメラ製造工場に勤務しながら、専門技術を学んで身に付けます。カメラ組立工は0.02ミリというようなごく小さな精密な部品を取り扱いますので、とても慎重な作業が求められます。そのため、忍耐力と集中力のある人に向いていて、さらに手先が器用な人が有利。慎重に、ミスなく作業を行うことができる注意力が必要です。また、必須ではありませんが、光学機器製造技能士という国家資格も存在します。
年収
カメラ組立工の年収は、求人サイトの募集データ集計結果によると、300万円前後。アルバイトの場合は、時給1200円ほどです。
日本の平均年収と比較すると低い傾向で、月給に換算すると、25万円程度となっています。
将来性
日本製のカメラは世界でもその優秀さが高く評価されています。それは技術面・生産面ともに、他国の追従を許さないほど。カメラ組立工は、その精密で高性能なカメラづくりの最終工程を受け持っています。
野村総研と英オックスフォード大学のオズボーン准教授らで行った共同研究によると、日本の労働人口の49%が就いている国内601の職業において、10〜20年後には人工知能、あるいは、ロボットで代替できることが明らかになっています。この研究では、職業を構成する各種定量データをもとに、米国および英国における先行研究と同様の分析アルゴリズムを用いて実施されたもので、その結果、従事する一人の業務全てを、66%以上の高い確率でコンピューターが代わりに行える=技術的にAIやロボットなどで代替できる職種に就業している人数を推計し、就業者数全体に占める割合を算出しました。その中でも代替可能性が高い100種の職業に、カメラ組立工も含まれています。
カメラ組立工になるには
カメラメーカー、カメラ製造工場などに就職をして、見習いとして働きながら、カメラ組立ての技術とノウハウを身につけるのが一般的。他に、カメラ組立工養成の専門スクールなどでも知識や技術を身に付けられます。
手先が器用な人が有利
カメラ組立工は0.02ミリというようなごく小さな精密な部品を取り扱いますので、とても慎重な作業が求められます。そのため、忍耐力と集中力のある人に向いていて、さらに手先が器用な人が有利。また、注意力も必要です。
取材協力・監修者:三陽工業株式会社
「人の無限の可能性」を原動力に、日本のものづくりの現場を元気にする
三陽工業株式会社は、1980年・昭和55年に明石市にて設立以来、ニッポンのものづくり産業の中で事業を推進し続け、現在では全国35の拠点をベースに事業を展開している企業です。
「人の無限の可能性」という言葉を胸に、働く社員一人ひとりの中に秘めている可能性を「三陽工業という働き方」で引き出し、日本のものづくりに貢献し続けてきました。頑張る人が報われるという当たり前の状況を作り出すため、さまざまな環境を整備している点が社員からも好評を得ています。
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