計器組立工
水道メーターやガスメーターなど計器類の部品組み立てを行う計器組立工。このページでは組立工の仕事内容、年収、将来性、技術者になる方法などについて紹介していきます。
取材協力:三陽工業株式会社
「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」
- 三陽工業社員インタビュー
日本の工業界を代表する数多の企業に優秀な正社員エンジニアを派遣させている三陽工業株式会社に取材・監修協力を得ました。「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」をスローガンに掲げる同社での、ものづくりの楽しさや喜び、やりがい、誇り…、そして今後の展望を語っていただきました。
計器組立工の仕事内容
計器組立工とは、水道メーター、ガスメーター、はかり、温度計など計器類の機械部品を組み立てる技術者のことを言います。計器には様々な種類があり生産量にも違いがあるため一概に言えませんが、一般的には各種の部品に使用する材料の加工にはじまり、検査、組立て、調整、製品化、最終検査、梱包、出荷までが計器組立工の仕事です。
組立て作業は工程図に沿って行われますが、精密に仕上げるには手先の器用さや注意力、集中力などが資質として要求されます。計器組立工が専門工とされる所以はここにあるのです。特に中枢部の組立て作業でミスがあると数値が狂って事故につながる可能性もあるため、技術力はもとより高い責任感が求められます。
完成した機械はクライアントへ納品しますが、その際に機械をいったん分解して現地で組み立てる作業も計器組立工の仕事です。
年間定着率92%を実現!
三陽工業採用HPで
働き方や仕事内容について詳しく
計器組立工の勤務スケジュール
計器組立工の勤務スケジュールはどのようになっているのでしょうか。一日の流れを見てみましょう。
一日の流れ
- 工程表と当日のスケジュールを確認
- 計器本体と付属部品の用意
- 組立て作業
- 出力調整(目方調整)
- 完成品の検査
- 最終仕上げ・保管
- 退勤
あくまで一例であり企業によって異なる部分があることを認識しておく必要がありますが、仕事のイメージをする上での参考にしてください。
年収
計器組立工の平均年収は約530万円(月収35万円)といわれています。日本全体の平均年収が500万円弱といわれていますので、それと比較すれば年収はやや高いといえます。また、収入が高いとボーナスなど賞与も高くなりますので、それも加味して考えれば計器組立工の収入は良いといえるでしょう。
将来性
計器組立工の将来性は、中長期的には明るいと言えます。日本の工業製品は技術面で世界から高い信頼を得ており、その信頼を支える要因の一つがメイドイン・ジャパンの計器類です。
AIの台頭によって徐々にプレゼンスが弱まっていく可能性はありますが、現状では計器類の制作はまだまだ人手に頼る部分が多く企業による開発が進められることも予想されるので、専門工としての計器組立工の存在も引き続き重宝されるでしょう。
計器組立工になるには
計器組立工になるための必要な資格・免許は特にありません。無資格、学歴なし(中学以上)の人でもチャレンジできます。実務をこなすためのスキルは必要ですが、これは入社後の研修と日々の実務の中で習得していくもの。
計器組立工に求められる資質には、手先の器用さ、注意力、集中力、視力、根気の良さ、健康であることなどが挙げられます。
まとめ
計器組立工は各種計器類の部品を組み立てる専門工です。仕事内容として材料の加工から検査、組立て、調整、仕上げ、最終検査、出荷まで一連のプロセスを担います。年収も日本の平均年収より高く将来性もあり、日本の工業製品における信頼性の一端を支えている、世界水準の製品に関わるというやりがいもあるでしょう。
取材協力・監修者:三陽工業株式会社
「人の無限の可能性」を原動力に、日本のものづくりの現場を元気にする
三陽工業株式会社は、1980年・昭和55年に明石市にて設立以来、ニッポンのものづくり産業の中で事業を推進し続け、現在では全国35の拠点をベースに事業を展開している企業です。
「人の無限の可能性」という言葉を胸に、働く社員一人ひとりの中に秘めている可能性を「三陽工業という働き方」で引き出し、日本のものづくりに貢献し続けてきました。頑張る人が報われるという当たり前の状況を作り出すため、さまざまな環境を整備している点が社員からも好評を得ています。
役職・部署を希望してプレゼンを行うことで希望が叶うチャンスを与えられる「立候補制度」や、さまざまな種類の表彰制度など、社員一人ひとりの頑張りが必ず形になる環境の整備に力を入れています。