ものづくりの種類 仕事内容 Q&A 仕事の適性 ものづくりの
お仕事情報を見る
日本が誇るものづくりの仕事特集 » ものづくりの仕事(工業・製造業)を業種別に見る » 靴製造工

靴製造工

冠婚葬祭やビジネス用として、社会人ならば1人1足は持っておきたい革靴。靴製造工とは、スニーカーやサンダルなど数多くある靴の種類の中でも、革靴を作る仕事を指します。そんな靴製造工の主な仕事内容や年収、将来性などをまとめました。

靴製造工の本音・口コミ

靴製造工の良い口コミ

何もないところから新しいモノを生み出せることは、なによりも幸せなことだと思います。ただの平面の革だったにも関わらず、自分の手によって徐々に立体的になり最終的に靴になった時の感動は何とも言い表せないほどです。単純作業と思われがちですが削る、切る、縫うなど靴が出来上がるまでに工程も多いため、飽きずに取り組むことができます。また靴の修理も行うのですが、それぞれの靴には思い出が詰まっていると改めて実感。持ち主の思い出を聞くと丁寧に仕上げたくなり、完成したときには私も喜んでしまいます。また持ち主に渡したときの喜びようは、靴職人冥利につきます。

参照元:進路のミカタ(https://mikata.shingaku.mynavi.jp/article/26161/ )

靴製造工の悪い口コミ

靴職人であれば納品する日付が基本的に決まっているため、それに間に合うように作業を行う必要があります。仕事なので納期を守れないのは問題外です。どんなに良い仕事だとしても、納期を過ぎてしまえば、すべてが台無しになってしまいます。そういった面ではストレスがかかるかもしれません。納期を守るためにも集中力は欠かせないので、集中力にかける人は靴職人になるのは大変だと思います。ただまあ靴職人であれ、ほかの製造業に勤めている職人であれ、仕事を辛いと思ったことがない人はいないでしょうし、必ずどこかで壁にぶつかり、イヤだと思うはずですが。

参照元: 進路のミカタ(https://mikata.shingaku.mynavi.jp/article/26161/ )

靴製造工の仕事内容

靴製造工は革靴を作る仕事です。作業工程は主に「デザイン・設計」「裁断」「縫製」「底付け」「仕上げ」の5つに分けられます。

「デザイン・設計」は靴のデザインを考える工程。原型となる木型をつくりデザインを描いて型紙を作成する方法と、CADというコンピュータシステムを用いてデザインを作る方法の2パターンがあります。最近ではCADを用いたデザイン作成が多い傾向にあるようです。そのデザインをもとに革を切るのが「裁断」の工程。次の「縫製」で、裁断した革をミシンで縫い合わせ形をつくっていきます。「底付け」で靴底にあたる部分をミシンや接着剤などを用いて取り付けていき、最後に不要な部分を機械で削ったり仕上剤で綺麗に磨いたりする「仕上げ」工程を行うまでが、靴製造工の役割です。

規模が大きく大量生産する工場では工程ごとに担当が分かれての作業となることもあります。また最近は大量生産ではなく多品種少量生産の傾向にあり、複数の工程を1人でこなすことも多いそう。独立している靴職人の中には、注文から仕上げに渡る全工程を1人で行っている人もいます。ゼロから自分で考えて靴を作れるのは魅力的ですね。

靴製造工の勤務スケジュール

靴製造工における勤務形態ですが、他の業種と少し異なり、個人一人で全て行う工場から大規模生産まであります。その為、会社の経営規模によりスケジュールは異なります。小さな工場ですと日勤のみとなり、大量生産を行う大規模工場では日勤と夜勤等に分かれて過程ごとに分業することになります。

1日の流れ

ある靴製造工の1日の流れを下記にご紹介します。

上述の例は、フランスで育児をしながら個人で靴製造工をされている方の例です。このように、個人で靴製造工をされて自由に働いている職人が多いこともこの業種の特徴です。中小規模で操業している工場の場合、日勤のみで朝8〜9時から勤務開始、夕方17〜20時に勤務終了するパターンが多いようです。1日の労働時間は8〜10時間となり、靴製造の工程を一人でこなします。この場合、残業の多い少ないは工場によります。人気のある店だと納期に追われて残業が多くなりますが、基本的に靴製造工は残業があまり無い業種のようです。

また大量生産を行う大規模工場の場合、24時間稼働ということもあります。その場合、勤務は2交代制ないし2交代制でシフト勤務を行います。また、靴製造の工程ごとに分業して担当することになります。アルバイトの場合も正社員の場合も、1日の労働時間は8〜9時間程度となる場合が多いようです。残業は月間にして10時間前後が目安のようですが、工場によりますので、就業前に確認することをおすすめします。

休日については、土日休みの週休2日制に加えて祝日・お盆・年末年始にゴールデンウィークと年間120日程度とする工場が多いようです。

年収

靴製造工の年収は200万~280万円ほど。平均的に見るとそれほど高い収入ではないかもしれませんが、スキルや勤続年数によって金額は変動します。最初は知識がない状態でも、実際に業務をしていくなかで必要な知識やスキルを確実に身に付けていけば、給与を上げていけるでしょう。デザイン・設計の工程に携わるためには、デザイン系の学校でデザインに関する知識を学んでおく必要があるので注意が必要です。さらなる収入アップを目指すなら、靴製造工として工場で経験を積み知識やスキルを高め、いずれ靴職人として独立することを視野に入れてみても良いかもしれません。

将来性

靴の需要が無くならない限り靴製造工の仕事も無くなることはありません。しかし、機械化や外国人の労働力増加により仕事量が減少していく恐れはあります。安定した仕事を確保するためには、1人で複数の工程をこなせるほどの幅広い知識・技術を身に付けることが重要。革靴づくりの技能や知識を認定する「革靴製造技能試験」や、足についての基礎知識や靴合わせのスキルを持つ「シューフィッター」の資格を取っていると、将来的にも役立つでしょう。

靴製造工になるには

靴製造工になるために必要な資格は特にありません。最初は簡単な業務から学んでいき、徐々に専門的な知識や高度な技術を習得していけるのが靴製造工の良い所。未経験でも問題なく働けます。複数の工程を1人で受け持つ「多能工」になると仕事の幅も増え、さらなるやりがいの向上や収入アップにつながっていくでしょう。革を裁断したり縫製したりと、手を使うことが多い仕事なので手先の器用な人はこの仕事に向いているといえます。

デザイン・設計部門で働く場合は、あらかじめ専門学校や職業訓練校で知識を付けておく必要があります。コンピューターを用いたデザイン設計も増えてきているので、パソコンに関する知識を付けておくと就職の際に有利かもしれません。

まとめ

我々が生活していくうえで、靴は必要不可欠なもの。健康をサポートするためであったりファッションの一部として取り入れたり、その用途はさまざまです。靴製造工は数ある靴の中でも革靴を作る仕事。ビジネスの場だけでなく普段使いとしても使用できる万能アイテムな革靴は、好きな人からするとシワのつき方一つにもこだわりを持つそう。そんな革靴を1から10まで手掛ける靴製造工は、ものづくり仕事の中でも日々人の役に立っていることを実感しやすいでしょう。必要な知識や技術は働きながら身に付けていくことができ、いずれはデザイン設計から製造、仕上げまで1人で進めていくことが可能。世の人々を足元から支えられる、魅力あふれる職業です。

ものを見る 仕事を見る