たばこ製造業
最近では各所で禁煙化や分煙化が進んでいますが、たばこはまだまだ根強い人気を保っています。たばこ製造業は、そんなたばこを生産・加工して製品にする仕事。具体的な仕事内容や平均年収、将来性、たばこ製造業に就くために必要なスキルをご紹介します。
取材協力:三陽工業株式会社
引用元:三陽工業株式会社公式HP(http://sanyou-ind.co.jp/)「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」
- 三陽工業社員インタビュー
日本の工業界を代表する数多の企業に優秀な正社員エンジニアを派遣させている三陽工業株式会社に取材・監修協力を得ました。「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」をスローガンに掲げる同社での、ものづくりの楽しさや喜び、やりがい、誇り…、そして今後の展望を語っていただきました。
たばこ製造業の仕事内容
たばこ製造に必要な仕事の工程は、大きく2つに分けられます。ひとつは収穫した葉たばこを加工してたばこの中身をつくる「原料工程」、もうひとつが加工された原料を用いて製品に仕上げる「製品工程」です。
原料工程は、収穫した葉たばこを鑑定員が格付けするところからスタートします。収穫した葉たばこに水分を加え、ある程度やわらかくなるまで加熱。その後、葉肉と葉脈の部分を分けていきます。分けた葉肉と葉脈を均質にし、貯蔵できるようになるまで再度乾燥。品質ごとに分けて梱包し、1年以上貯蔵する流れです。たばこの風味や香りは、原料工程を担当する職人の熟成工程によって作られています。
製造工程では、熟成された葉たばこを銘柄に合わせてブレンド。その後、「製品刻」という専用の紙で包んでフィルターを入れ、最後にチップペーパーを巻いて完成します。梱包して各地へ出荷するのもたばこ成城業者の仕事です。
さらに細かい仕事内容は各工程によって変わってくるので要注意。ただ力仕事の必要がない仕分け作業や組立作業、事務作業もあるため、性別を問わず働ける分野だといえます。
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働き方や仕事内容について詳しく
たばこ製造業の勤務スケジュール
たばこ製造業における勤務形態ですが、その多くは大規模工場で働くシフト制となります。中小規模の工場で働く場合は、日勤での勤務になります。
1日の流れ
あるたばこ製造業の1日の流れを下記にご紹介します。
- 5:55 出勤、作業の準備をする
- 6:00 作業開始、たばこのフィルターの検品(汚れや傷の有無)を目視で行う
- 8:30 交代で15分程度の小休憩をする、その後作業継続
- 11:00 食事休憩
- 11:30 作業再開、たばこフィルター製品の品質検査やデータ入力などを行う
- 14:00 終業、帰宅
上述の例は、たばこのフィルターを製品化している工場における、ある1日の作業スケジュールの例となります。この工場は、たばこのフィルターシェア率が国内でも随一で、海外向けの製品も製造しているかなり大規模工場となります。そのため、工場では3交代制のシフトを組んで業務にあたっています。1回の勤務は8時間です。他の大規模工場では、2交代制となる工場もあるので、その場合1回の勤務あたり12時間となり休憩時間も合計90〜120分程度となります。残業についてですが、シフト制を敷いているので、そこまで多くありません。たまに1時間程度の残業が発生するくらいでほとんどないようです。
休日の取り方は工場によって大きく異なり、日勤・夕勤・夜勤のどれかのシフトを固定でずっと繰り返して週2日の休日が与えられる工場や、日勤2日間+夕勤2日間+夜勤2日間+休日2日間という8日間単位のシフトを繰り返す6勤2休制の工場など、シフトの決め方は工場によってバラバラです。
正社員や派遣社員として契約している場合、上記の固定シフトのほかに年末年始・ゴールデンウィーク・夏季休暇が休暇として付与される工場が数多くあります。シフトと休日については工場により様々ですので、就業前に確認することをおすすめいたします。
年収
たばこ製造業の年収は役職にもよりますが、40代の男女で比べると男性の方が多い傾向です。
また検品や仕分けのアルバイトスタッフ勤務の場合、時給900~1500円程度で求人を出している工場がよく見られます。
将来性
たばこ製造業の場合、「禁煙化や分煙化、増税が向かい風になるのでは?」と懸念する声もあります。近年は喫煙率が年々減り続け、たばこ製造業の将来性を悲観する声も少なくありません。
しかし、たばこは現在でも根強い人気に支えられている嗜好品で、急激に需要が低下するとは考えにくいでしょう。
加えて国内の大手たばこ企業は、福利厚生の充実や働きやすい環境を整備しており、企業としての安定性を保っています。さらに、近年では加熱式たばこの販売など新しいビジネスモデルに力を入れている企業も。
まだまだ成長の兆しが見込める業種だといえるでしょう。
たばこ製造業になるには
たばこ製造業の仕事へ就くのに必須の資格やスキルはありません。ただし、作業工程によっては適正が別れることも事実。とくに出荷作業や運搬作業は力仕事になることが多いため、体力に自信のある方が向いているといえます。加えて運搬担当に就く場合は、フォークリフトの資格を持っていると有利です。
とはいえ、たばこ製造業の仕事は運搬や出荷だけではありません。検品作業や梱包作業、仕分け作業など、性別や年齢、経験を問わず活躍できる作業もあります。勤務形態も、正社員から契約社員、パートアルバイトまで幅が広め。まずは、自身の希望やスキル、経験に合った応募枠を探しましょう。
まとめ
分煙・禁煙が叫ばれる昨今でも、まだまだ一定以上の人気を得ているたばこ。世界的には需要が増えていることもあり、国内向けにはより健康に害の少ないたばこの提供、国外向けにはシェア拡大とさまざまな施策を講じる業者が多く将来性が幅広いのが特徴でしょう。いくつかの葉たばこから銘柄に合わせてブレンドしていく工程は、たばこ好きには溜まらないはず。力仕事がいらない工程も多いので、年齢や性別問わず長く働けるのもポイントです。仕事内容をある程度把握していれば、未経験でもある程度スムーズに仕事をはじめられる点も見逃せませんね。
取材協力・監修者:三陽工業株式会社
引用元:三陽工業株式会社公式HP(http://sanyou-ind.co.jp/)
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「人の無限の可能性」を原動力に、日本のものづくりの現場を元気にする
三陽工業株式会社は、1980年・昭和55年に明石市にて設立以来、ニッポンのものづくり産業の中で事業を推進し続け、現在では全国35の拠点をベースに事業を展開している企業です。
「人の無限の可能性」という言葉を胸に、働く社員一人ひとりの中に秘めている可能性を「三陽工業という働き方」で引き出し、日本のものづくりに貢献し続けてきました。頑張る人が報われるという当たり前の状況を作り出すため、さまざまな環境を整備している点が社員からも好評を得ています。
役職・部署を希望してプレゼンを行うことで希望が叶うチャンスを与えられる「立候補制度」や、さまざまな種類の表彰制度など、社員一人ひとりの頑張りが必ず形になる環境の整備に力を入れています。